ABCD³-Iスコア
TIA の後の早期の脳卒中リスクを、ABCD²の項目に二重のTIA・頸動脈の狭窄・DWI の所見を加えて層別化する
あと 8 項目
注意
- TIA と診断された患者の、早期の脳卒中リスクを層別化するためのスコア。画像検査(頸動脈の画像・脳 MRI)を行う二次医療の場で使うよう作られたもので、診断や治療方針を決める基準ではない
- 頸動脈の画像と DWI の両方がそろったときに使う。どちらかを行っていないときは、「いいえ」にして点数を低く出さず、画像を含まないスコア(ABCD²スコアなど)を使う
- 二重のTIAは、今回受診のきっかけになった発作(直近のTIA)のほかに、その前の7日以内にTIAが1回以上あること
- 狭窄は、症状の原因になりうる側(同側)の内頸動脈の50%以上の狭窄。DWI は、急性の虚血性病変とみなされる高信号が1か所以上あるとき
- 導出・検証の成績は研究で異なる。原著は2日で C 統計量 0.90、ノルウェーの検証(脳卒中が少ない集団)は1週間で AUC 0.72 だったが、同研究は短期の予測の価値は限られ、長期では低リスクと高リスクをはっきり分けられなかったとしている
- 低リスクの区分でも、リスクは0ではない。区分は原著の抄録に記載がなく、検証研究が使うもの
出典
- Merwick A, Albers GW, Amarenco P, Arsava EM, Ay H, Calvet D, Coutts SB, Cucchiara BL, Demchuk AM, Furie KL, Giles MF, Labreuche J, Lavallée PC, Mas JL, Olivot JM, Purroy F, Rothwell PM, Saver JL, Sheehan OC, Stack JP, Walsh C, Kelly PJ. Addition of brain and carotid imaging to the ABCD² score to identify patients at early risk of stroke after transient ischaemic attack: a multicentre observational study. Lancet Neurol. 2010;9(11):1060-1069.(抄録)(原典未見) PMID: 20934388、DOI: 10.1016/S1474-4422(10)70240-4[原著]
- Ildstad F, Ellekjær H, Wethal T, Lydersen S, Fjærtoft H, Indredavik B. ABCD3-I and ABCD2 Scores in a TIA Population with Low Stroke Risk. Stroke Res Treat. 2021;2021:8845898.(Table 1、Table 3、2.1節) PMID: 33708373、DOI: 10.1155/2021/8845898、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7932764/[解説・総説]
- Xie X, et al. Predictive Value of the ABCD3-I for Short- and Long-Term Stroke after TIA with or without sICAS. J Atheroscler Thromb. 2022;29(9):1372-1382.(方法(ABCD3-I の区分)) PMID: 34744099、DOI: 10.5551/jat.63050、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9444691/[解説・総説]
確認日: 2026-10-13
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。