臨床計算ツール

ABCD³スコア

TIA の後の早期の脳卒中リスクを、ABCD²の項目に二重のTIA を加えて層別化する(画像を含まない版)

あと 6 項目

18〜100
歳

60歳以上は1点

血圧が 140/90 mmHg 以上(収縮期 140 mmHg 以上、または拡張期 90 mmHg 以上)

TIA の後に最初に記録した血圧で見る(検証研究 Ildstad 2021 の方法)

TIA の臨床症状

一側の脱力があれば、言語障害を伴っていても「一側の脱力」(2点)。言語障害は、脱力を伴わないときだけ1点

1〜1440
分

60分以上は2点、10〜59分は1点、10分未満は0点

糖尿病
二重のTIA(今回の発作の前の7日以内に、別のTIAがあった)

直近の発作(今回受診のきっかけ)のほかに、その前の7日以内にTIAが1回以上あれば「はい」

注意

  • TIA と診断された患者の、早期の脳卒中リスクを層別化するための、ABCD²スコアに二重のTIAを足したスコア。診断や治療方針を決める基準ではない
  • 原著は、ABCD³を「さらなる検証なしには推奨できない」としている。検証サンプルでの判別力と患者の再分類は、ABCD²と同程度だった。画像を含む ABCD³-Iスコアが別にある
  • 二重のTIAは、今回受診のきっかけになった発作(直近のTIA)のほかに、その前の7日以内にTIAが1回以上あること
  • 全国登録の検証(Weng 2022、29,286例)では、入院中の脳卒中は低リスクの区分で3.8%、中リスクで6.1%、高リスクで6.0%と、中リスクと高リスクの差がはっきりしなかった。区分の0〜3・4〜5・6〜9点は、この研究が出典を示さずに使っているもので、原著の抄録には記載がない
  • 低リスクの区分でも、リスクは0ではない

出典

  1. Merwick A, Albers GW, Amarenco P, Arsava EM, Ay H, Calvet D, Coutts SB, Cucchiara BL, Demchuk AM, Furie KL, Giles MF, Labreuche J, Lavallée PC, Mas JL, Olivot JM, Purroy F, Rothwell PM, Saver JL, Sheehan OC, Stack JP, Walsh C, Kelly PJ. Addition of brain and carotid imaging to the ABCD² score to identify patients at early risk of stroke after transient ischaemic attack: a multicentre observational study. Lancet Neurol. 2010;9(11):1060-1069.(抄録)(原典未見) PMID: 20934388、DOI: 10.1016/S1474-4422(10)70240-4[原著]
  2. Weng JX, Gu HQ, Wang S, Yang KX, Yang X, Wang CJ, Meng X, Zhao XQ, Wang YJ, Li ZX; CSCA Investigators. External validation of ABCD series scores for predicting early stroke events following transient ischemic attack in a large nationwide registry. Eur Stroke J. 2022;7(4):439-446.(方法(ABCD3 の定義と区分)、結果) DOI: 10.1177/23969873221113145、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9720852/[解説・総説]
  3. Ildstad F, Ellekjær H, Wethal T, Lydersen S, Fjærtoft H, Indredavik B. ABCD3-I and ABCD2 Scores in a TIA Population with Low Stroke Risk. Stroke Res Treat. 2021;2021:8845898.(Table 1、2.1節) PMID: 33708373、DOI: 10.1155/2021/8845898、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7932764/[解説・総説]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。