臨床計算ツール

急性 GVHD の重症度分類(MAGIC)

皮膚・肝臓・上部消化管・下部消化管の臓器の重さから、急性移植片対宿主病の全体のグレード(0〜IV)を決める(MAGIC の基準)

あと 5 項目

0〜100
%

活動性の紅斑のある部位だけを、体表面積の概算(9 の法則)で数える。皮疹がなければ 0。例: 30

0.2〜30
mg/dL

2 mg/dL 未満は stage 0。2〜3 が stage 1、3.1〜6 が stage 2、6.1〜15 が stage 3、15 超が stage 4。例: 4.2

上部消化管: 持続する悪心・嘔吐・食欲不振がある

悪心・嘔吐・食欲不振がないか、あっても間欠的なら「いいえ」(stage 0)。原著の表は上部消化管の stage 2〜4 の基準を書いていない。原著の本文は、悪心が3日未満、嘔吐が1日2回未満で2日以上続かない、体重減少を伴わない食欲不振は、GVHD の症状として数えないと書く

下部消化管: 対象

原著の表は、下痢の量・回数の基準を成人用と小児用で分ける

0〜30
回

成人と小児で当てはめる回数が違う。空欄は「回数は不明」で、下痢なしではない。例: 4

下部消化管: 高度の腹痛(腸閉塞を伴うことも含む)、または肉眼的な血便がある

下痢の量にかかわらず stage 4。腹痛は、GVHD による痛みで、高用量の麻薬の開始、または続けている麻薬の大きな増量が必要になり、パフォーマンスステータスを大きく下げるものを数える。痔や裂肛による血の筋、生検後の一過性の血便は数えない

基準

  • 皮膚 stage 1 以上(活動性の紅斑がある)
  • 皮膚 stage 3 以上(斑状丘疹状の皮疹が体表面積の 50% 超)
  • 皮膚 stage 4(全身の紅皮症に、水疱形成と落屑が体表面積の 5% 超)
  • 肝臓 stage 1 以上(総ビリルビン 2 mg/dL 以上)
  • 肝臓 stage 2 以上(総ビリルビン 3 mg/dL 超)
  • 肝臓 stage 4(総ビリルビン 15 mg/dL 超)
  • 上部消化管 stage 1(持続する悪心・嘔吐・食欲不振)
  • 下部消化管 stage 1 以上(成人: 500 mL/日以上 または 3 回/日以上、小児: 10 mL/kg/日以上 または 4 回/日以上)
  • 下部消化管 stage 2 以上(成人: 1000 mL/日以上 または 5 回/日以上、小児: 20 mL/kg/日以上 または 7 回/日以上)
  • 下部消化管 stage 4(高度の腹痛、または肉眼的な血便)

注意

  • 全体のグレードは、最も重い臓器の所見で決める(原著の見出し: Overall clinical grade based upon most severe target organ involvement)
  • 皮膚の範囲は、活動性の紅斑のある部位だけを数える。9 の法則で概算する(原著の本文)
  • 上部消化管は stage 0 と 1 だけで、stage 2〜4 の基準は表に無い。そのためグレード III・IV の定義でも上部消化管は stage 0〜1 の扱い
  • 下痢の量か回数のどちらか一方で stage を当てはめられる(表は「量 または 回数」)。両方を入れたときは、この画面は重いほうで見る。空欄は不明として扱い、下痢なし(stage 0)の答えにはならない。量も回数も空欄だと、下部消化管の stage 1〜3 には当たらない
  • 血便・腹痛による stage 4 は、痔や裂肛による血の筋、生検後の一過性の血便は数えない。腹痛は、GVHD による痛みで、高用量の麻薬の開始、または続けている麻薬の大きな増量が必要になり、パフォーマンスステータスを大きく下げるものを数える(原著の本文)
  • この画面は MAGIC の基準(2016)で、Glucksberg の原法(1974)や日本造血細胞移植学会のガイドラインの表とは別(これらの表は読んでいない)

出典

  1. Harris AC, Young R, Devine S, Hogan WJ, Ayuk F, Bunworasate U, et al. International, multi-center standardization of acute graft-versus-host disease clinical data collection: a report from the MAGIC consortium. Biol Blood Marrow Transplant. 2016;22(1):4-10.(Table 1(GVHD Target Organ Staging)と、Table 1 の後の全体の臨床グレードの節) PMID: 26386318、DOI: 10.1016/j.bbmt.2015.09.001、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4706482/[原著]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。