急性 GVHD の重症度分類(MAGIC)
皮膚・肝臓・上部消化管・下部消化管の臓器の重さから、急性移植片対宿主病の全体のグレード(0〜IV)を決める(MAGIC の基準)
あと 5 項目
基準
- 皮膚 stage 1 以上(活動性の紅斑がある)
- 皮膚 stage 3 以上(斑状丘疹状の皮疹が体表面積の 50% 超)
- 皮膚 stage 4(全身の紅皮症に、水疱形成と落屑が体表面積の 5% 超)
- 肝臓 stage 1 以上(総ビリルビン 2 mg/dL 以上)
- 肝臓 stage 2 以上(総ビリルビン 3 mg/dL 超)
- 肝臓 stage 4(総ビリルビン 15 mg/dL 超)
- 上部消化管 stage 1(持続する悪心・嘔吐・食欲不振)
- 下部消化管 stage 1 以上(成人: 500 mL/日以上 または 3 回/日以上、小児: 10 mL/kg/日以上 または 4 回/日以上)
- 下部消化管 stage 2 以上(成人: 1000 mL/日以上 または 5 回/日以上、小児: 20 mL/kg/日以上 または 7 回/日以上)
- 下部消化管 stage 4(高度の腹痛、または肉眼的な血便)
注意
- 全体のグレードは、最も重い臓器の所見で決める(原著の見出し: Overall clinical grade based upon most severe target organ involvement)
- 皮膚の範囲は、活動性の紅斑のある部位だけを数える。9 の法則で概算する(原著の本文)
- 上部消化管は stage 0 と 1 だけで、stage 2〜4 の基準は表に無い。そのためグレード III・IV の定義でも上部消化管は stage 0〜1 の扱い
- 下痢の量か回数のどちらか一方で stage を当てはめられる(表は「量 または 回数」)。両方を入れたときは、この画面は重いほうで見る。空欄は不明として扱い、下痢なし(stage 0)の答えにはならない。量も回数も空欄だと、下部消化管の stage 1〜3 には当たらない
- 血便・腹痛による stage 4 は、痔や裂肛による血の筋、生検後の一過性の血便は数えない。腹痛は、GVHD による痛みで、高用量の麻薬の開始、または続けている麻薬の大きな増量が必要になり、パフォーマンスステータスを大きく下げるものを数える(原著の本文)
- この画面は MAGIC の基準(2016)で、Glucksberg の原法(1974)や日本造血細胞移植学会のガイドラインの表とは別(これらの表は読んでいない)
出典
- Harris AC, Young R, Devine S, Hogan WJ, Ayuk F, Bunworasate U, et al. International, multi-center standardization of acute graft-versus-host disease clinical data collection: a report from the MAGIC consortium. Biol Blood Marrow Transplant. 2016;22(1):4-10.(Table 1(GVHD Target Organ Staging)と、Table 1 の後の全体の臨床グレードの節) PMID: 26386318、DOI: 10.1016/j.bbmt.2015.09.001、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4706482/[原著]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。