AIR スコア(虫垂炎)
虫垂炎が疑われる患者を、症状・診察・炎症反応の7項目の点数で、低・中・高確率の3群に分ける
あと 7 項目
注意
- 点数は診断を決めるものではない。著者らの結論は、複雑性虫垂炎に対する感度が高く、複雑性虫垂炎の可能性が低い部分集団と、虫垂炎の可能性が高い部分集団を見分けられる意思決定の補助として有効、というもの
- 著者らの検証(2021)の対象は、スウェーデンの25病院の救急外来で、5歳を超え、5日未満の下腹部痛があり虫垂炎が疑われる連続した患者。解析した 3,878 人のうち、穿孔や壊死を伴う複雑性虫垂炎は 724 人、合併症のない虫垂炎は 821 人、非特異的な腹痛は 1,986 人、その他の診断は 347 人だった。データは 2009〜2012 年に集めた
- 著者らの検証(2021)では、点数が4点未満なら複雑性虫垂炎は考えにくく(陰性的中率 99%、信頼区間 98〜100%)、8点を超えれば虫垂炎の可能性が高い、とされた
- 低確率の区切りは版で違う。2008年の原版は5点未満(0〜4点)で、2021年の検証で、原版の区切りでは複雑性虫垂炎に対する感度が足りないとして、4点未満に改められた。この計算機は改訂後の区切り(低 0〜3・中 4〜8・高 9〜12)で、4点は中確率になる
- 著者ら自身が、検証の弱点として欠測値(好中球の割合がいちばん多い)と、データが古いこと(2009〜2012年)を挙げている
出典
- Andersson M, Andersson RE. The appendicitis inflammatory response score: a tool for the diagnosis of acute appendicitis that outperforms the Alvarado score. World J Surg. 2008;32(8):1843-1849.(原典未見) PMID: 18553045、DOI: 10.1007/s00268-008-9649-y[原著]
- Andersson M, Kolodziej B, Andersson RE; STRAPPSCORE Study Group. Validation of the Appendicitis Inflammatory Response (AIR) Score. World J Surg. 2021;45(7):2081-2091.(Table 1 と脚注、Table 4 と脚注、Figure 1、Methods、Abstract、Discussion) PMID: 33825049、DOI: 10.1007/s00268-021-06042-2、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8154764/[原著]
- Andersson RE, Stark J. Diagnostic value of the appendicitis inflammatory response (AIR) score. A systematic review and meta-analysis. World J Emerg Surg. 2025;20:12.(Table 1 と脚注) PMID: 39923099、DOI: 10.1186/s13017-025-00582-x、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11806527/[解説・総説]
- 単位の換算: 白血球数 ×10⁹/L = ×10³/μL なので、10.0・15.0 ×10⁹/L は 10,000・15,000/μL。CRP は 1 mg/dL = 10 mg/L なので、10・50 mg/L は 1.0・5.0 mg/dL(桁が動くだけの換算で、境目の値は変わらない)(換算式)[式の導き方]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。