臨床計算ツール

Alvarado スコア(MANTRELS)

急性虫垂炎の可能性を症状・徴候・検査の8項目で点数にする

あと 8 項目

痛みの移動(みぞおち・へその周りから右下腹部へ移った)
食欲不振、または尿のアセトン(ケトン体)陽性(どちらか、または両方)
悪心・嘔吐
右下腹部の圧痛(限局した圧痛)
反跳痛(直接の反跳痛)
34〜41
℃
1000〜50000
/μL

例: 12000。検査結果が ×10³/μL で「12.0」なら 12000、×10²/μL で「120」なら 12000 と入れる

20〜95
%

左方移動の目安。原典(1986)は例として「好中球が 75% を超える」を挙げている。作者本人の2016年の総説は、桿状核球が 5% を超えるか、分葉核球が 75% を超えるときとしている

注意

  • 原典は、1975〜1976年に腹痛で入院した305人(右下腹部の痛みなど、虫垂炎を疑う腹痛)の記録を後ろ向きに調べて作ったスコア。確実に診断できるものではなく、診察する人の臨床の判断と合わせて使う
  • 原典は、症状や徴候があるか迷うときは、あるものとして数えるほうが安全としている。診断に迷うときは、4〜6時間ごとに診察と検査をやり直し、点数が変わらないか上がるときは手術が必要になりうる
  • 原典は、女性では婦人科の病気との区別が難しいので、内診が欠かせないとしている
  • 体温は口腔温 37.3 ℃以上、白血球数は 10,000 を超えるときに点が付く(原典の定義)。日本の小児のガイドラインの表は白血球数を「10000 以上」と書いており、10,000 ちょうどの扱いが違う。この計算機は原典に従い、10,000 ちょうどは点を付けない
  • 小児に使うとき、日本小児救急医学会のガイドライン(2017)は、Alvarado スコアや小児虫垂炎スコア(PAS)は正診率が低く、虫垂炎をスコアだけで診断することは困難としている。帰宅させてよいかの評価と、画像検査などの二次評価に進むかを決めるスクリーニングに使うことを勧めている(推奨度 C1)
  • 作者本人の2016年の総説は、左方移動を「桿状核球 > 5% または分葉核球 > 75%」とし、頭痛があれば2点引いてよいと書いている。2019年の Improved Alvarado score は、頭痛・体の痛み・悪寒があれば2点引き、触診などの代わりの所見も認めている。この計算機は、日本の小児のガイドラインの表が載せる1986年の配点を使っており、2点を引く項目は入れていない

出典

  1. Alvarado A. A practical score for the early diagnosis of acute appendicitis. Ann Emerg Med. 1986;15(5):557-564.(Table 7、Discussion、Materials and Methods) PMID: 3963537、DOI: 10.1016/s0196-0644(86)80993-3、https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3963537/[原著]
  2. 日本小児救急医学会 診療ガイドライン作成委員会 編. エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン 2017 第Ⅱ部 小児急性虫垂炎診療ガイドライン. 第1版. 2017年6月23日.(第5章 CQ3 表5-1) https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00575/[ガイドライン]
  3. Alvarado A. How to improve the clinical diagnosis of acute appendicitis in resource limited settings. World J Emerg Surg. 2016;11:16.(本文(Background・Discussion)) PMID: 27118990、DOI: 10.1186/s13017-016-0071-8、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4845369/[解説・総説]
  4. Alvarado A. Improved Alvarado score (MANTRELS) for the early diagnosis of acute appendicitis. Int J Surg Res Pract. 2019;6:098.(Table 2) DOI: 10.23937/2378-3397/1410098[解説・総説]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。