臨床計算ツール

貧血の診断基準(WHO)

Hb を、年齢・性別・妊娠ごとの WHO の基準値と比べて、貧血の有無と程度(軽度・中等度・高度)を出す

あと 2 項目

対象

妊娠中は妊娠の時期を選ぶ(WHO の表では、妊娠の行は年齢で分かれていない)。6か月未満と65歳を超える人は、WHO の基準値が示されていないので選べない

5〜20
g/dL

標高の高い所に住む人や喫煙者は、WHO の補正(表4・表5)を引いた値を入れる。この計算は補正しない

計算式

  • Hb を、対象ごとの WHO の基準値(表2)と比べる。基準値より低ければ貧血。程度は表3の区分で、軽度・中等度・高度に分ける
  • 基準値(g/dL): 6〜23か月 10.5 未満、24〜59か月 11.0 未満、5〜11歳 11.5 未満、12〜14歳と15〜65歳の妊娠していない女性 12.0 未満、15〜65歳の男性 13.0 未満、妊娠 第1・第3三半期 11.0 未満・第2三半期 10.5 未満
  • 程度は表3の区分。中等度と高度の境は、6〜59か月と妊娠で 7.0、5歳以上(妊娠以外)で 8.0。軽度と中等度の境は群ごとに違い、判定の帯に出る

注意

  • 6か月未満の乳児と65歳を超える人には、WHO が基準値を示していない(65歳を超える人のデータ不足を、WHO は今後の研究課題に挙げている)。この計算では選べない
  • 妊娠の第1〜第3三半期の基準値は、妊娠していない女性と別。WHO の表では、妊娠の行は年齢で分かれていない
  • WHO は標高と喫煙による Hb の補正を勧める(標高 500 m 未満は補正なし、500〜999 m は 4 g/L、喫煙は 1日10本未満で 3 g/L など)。補正量は、測定した Hb から引くか、基準値に足す。この計算は補正をしないので、必要なときは補正後の値を入れる
  • 基準値は、健康な集団の Hb の5パーセンタイル(主に高所得国の集団)から決めたもの。低所得の国の集団では、これより低い値が報告されている。程度の分け方(軽度・中等度・高度)は1989年の WHO の方法を、新しい基準値に当てはめたもの
  • 毛細血管血(指先など)と静脈血では Hb の値が違うことが、WHO の検討で指摘されている。貧血の原因(鉄欠乏・慢性疾患・出血など)は、この基準だけでは分からない

出典

  1. World Health Organization. Guideline on haemoglobin cutoffs to define anaemia in individuals and populations. Geneva: WHO; 2024. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO.(Executive summary 表2(基準値)、表3(程度)、表4・表5(補正)、Normative statement 1.a・1.b・2.a) https://www.who.int/publications/i/item/9789240088542[ガイドライン]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。