臨床計算ツール

アニオンギャップ(AG)

Na − (Cl + HCO3⁻)。アルブミンが低いときは補正 AG も出す

AG あと 3 項目
補正 AG(アルブミン補正) あと 5 項目

120〜160
mEq/L
80〜130
mEq/L
10〜40
mEq/L
1.5〜5.5
g/dL

補正 AG を出すときだけ入れる。空欄でも AG は出る

3.5〜5
g/dL

補正 AG を出すときだけ入れる。施設(検査室)が使う基準のアルブミン値

計算式

  • AG(mEq/L)= Na − (Cl + HCO3⁻)
  • 補正 AG(mEq/L)= AG + 2.5 ×(基準のアルブミン − 測定したアルブミン)。アルブミン g/dL で 2.5(g/L なら 0.25)。アルブミン 1 g/dL の低下で AG は 2.3〜2.5 mEq/L 低く出る

注意

  • AG の基準範囲は検査室と測定法で違う(成書で 8〜16、7〜13、3〜11 など。イオン選択電極では低い)。正常の幅は 8〜10 mEq/L に及ぶので、自施設の基準範囲と比べる(Kraut 2013)。このツールは正常・異常の判定を出さない
  • K を含めて計算した AG は別の式で、基準範囲も違う。このツールは K を入れない式(米国の成書の多く)で計算する
  • アルブミンが低いと AG は見かけ上低くなり、AG が上がる代謝性アシドーシスを見逃しうる。補正 AG は Figge ら(1998)の式(アルブミン 1 g/dL につき 2.5 mEq/L)。基準のアルブミン値は施設の値を入れる
  • 補正の係数は pH でも変わる(アルブミンの電荷が変わる。Kraut 2013)。補正 AG は目安
  • 小児・新生児の基準範囲は、このツールの出典からは言えない。小児に使うときは施設の基準範囲を確かめる

出典

  1. Kraut JA, Nagami GT. The serum anion gap in the evaluation of acid-base disorders: what are its limitations and can its effectiveness be improved? Clin J Am Soc Nephrol. 2013;8(11):2018-2024.(Definition and Characterization of the Normal Serum Anion Gap、表1) DOI: 10.2215/CJN.04040413[解説・総説]
  2. Figge J, Jabor A, Kazda A, Fencl V. Anion gap and hypoalbuminemia. Crit Care Med. 1998;26(11):1807-1810.(抄録)(原典未見) PMID: 9824071、DOI: 10.1097/00003246-199811000-00019[原著]
  3. Kraut JA, Madias NE. Serum anion gap: its uses and limitations in clinical medicine. Clin J Am Soc Nephrol. 2007;2(1):162-174.(抄録)(原典未見) PMID: 17699401、DOI: 10.2215/CJN.03020906[解説・総説]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。