臨床計算ツール

ARISCAT スコア(術後肺合併症のリスク)

手術を受ける患者の、入院中の術後肺合併症のリスクを、術前の4項目と手術の3項目の点数で低・中等度・高に分ける

あと 7 項目

18〜100
歳
70〜100
%

室内気・仰臥位で測った値。96% 以上は0点、91〜95% は8点、90% 以下は24点

手術前の1か月以内に、急性の呼吸器感染があった
5〜20
g/dL

10 g/dL 以下で貧血として11点

手術の切開部位
0.3〜10
時間

2時間までは0点、2時間を超え3時間までは16点、3時間を超えると23点。例: 2時間30分は 2.5

緊急手術である

注意

  • 入院中の術後肺合併症(呼吸器感染・呼吸不全・胸水・無気肺・気胸・気管支痙攣・誤嚥性肺臓炎のうち1つ以上)が起こるリスクの指標。術前の4項目(年齢・SpO2・呼吸器感染・貧血)と、手術の3項目(切開部位・手術時間・緊急手術)の点数を足す
  • 原著の対象は、全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔(神経軸麻酔)、または区域麻酔で行った、産科以外の入院手術(2,464人)。18歳未満、産科の手術や妊娠中の手術、局所麻酔または末梢神経ブロックだけの手術、手術室外の処置、前の手術の合併症に関連する手術、90日の追跡中に再手術を受けた患者、臓器移植、術前から気管挿管されている患者、日帰り手術は除かれている
  • SpO2 は、室内気・仰臥位で、パルスオキシメータで測った値
  • 貧血の境目は、原著の中で割れている。点数の表(Table 6)は 10 g/dL 以下、本文と別の表の脚注は 10 g/dL 未満。この計算は点数の表に従い、ちょうど 10.0 g/dL も貧血(11点)に数える
  • 高リスクの境目も、原著の中で割れている。区分を示した表(Table 7)は 45点以上、本文は「45点を超える」。この計算は表に従い、45点ちょうども高リスクとする
  • 区分の境目は、導出群を、点数に応じて最適な区間に分けて決めた。26点(中等度リスクの境目)を区切りにしたときの感度は 87.3%、特異度は 79.1%。高リスクの区切りでは感度 61.9%、特異度 96.5%
  • 原著は、ほかの地域での検証が今後の課題だと述べている

出典

  1. Canet J, Gallart L, Gomar C, Paluzie G, Vallès J, Castillo J, Sabaté S, Mazo V, Briones Z, Sanchis J; ARISCAT Group. Prediction of postoperative pulmonary complications in a population-based surgical cohort. Anesthesiology. 2010;113(6):1338-1350.(Table 1・Table 5・Table 6・Table 7、対象と除外の基準) PMID: 21045639[原著]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。