Artz の基準(熱傷の重症度)
熱傷の面積・深さ・部位・合併症から、重症・中等度・軽症に分ける(治療する施設の目安)
あと 6 項目
基準
- Ⅱ度熱傷が 30% TBSA 以上
- Ⅲ度熱傷が 10% TBSA 以上
- 顔面・手・足のⅢ度熱傷
- 気道熱傷の合併
- 軟部組織の損傷や骨折の合併
- 電撃傷
- Ⅱ度熱傷が 15% TBSA を超える
- Ⅲ度熱傷が 2% TBSA を超える
- Ⅱ度熱傷がちょうど 15% TBSA
- Ⅲ度熱傷がちょうど 2% TBSA
注意
- 日本皮膚科学会の熱傷診療ガイドライン(第3版)の表3の基準。Artz と Moncrief が1969年に示した基準を、ガイドラインが一部改変して載せたもの。面積は全体表面積に対する割合(%TBSA)
- ガイドラインは、Artz の基準とその改変基準(Moylan の基準)を、重症度の判定に有用とする。どちらもエキスパートオピニオンによるが、最も広く臨床で使われ、重症度判定の定義として実用的としている
- ガイドラインの表3は、年齢で基準を分けていない(小児・高齢者の別の基準は表に無い)。この計算も年齢を聞かず、小児・高齢者にも同じ表をそのまま当てる
- 面積が小さくても、顔面・手・足のⅢ度熱傷、気道熱傷の合併、軟部組織の損傷や骨折の合併、電撃傷のどれかがあれば、表は重症としている
- 表は、Ⅱ度 30%・Ⅲ度 10% を、重症の欄(以上)にも中等度の欄(Ⅱ度 15〜30%・Ⅲ度 10% 以下)にも書く。この計算は、ちょうどの値を重症の欄に入れる。中等度の欄のⅢ度「10% 以下」は、軽症の欄が「2% 以下」なので、2% を超える値のとき中等度として扱う
- Ⅱ度ちょうど 15% は、表が中等度(15〜30%)にも軽症(15% 以下)にも書く。Ⅲ度ちょうど 2% は、軽症(2% 以下)に当たる一方、表の中等度のⅢ度の欄(10% 以下)にも読める。この計算は、この2つを「境の値」として別に出し、中等度か軽症かを決めない
出典
- 日本皮膚科学会 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン策定委員会. 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―6: 熱傷診療ガイドライン(第3版). 日皮会誌. 2024;134(3):509-557.(解説1.3・表3) https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/nessho2023.pdf[ガイドライン]
- 日本皮膚科学会 創傷・熱傷ガイドライン委員会. 創傷・熱傷ガイドライン委員会報告―6: 熱傷診療ガイドライン(吉野雄一郎ほか). 日皮会誌. 2011;121(14):3279-3306.(CQ3・表4) https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1380006822_3.pdf[ガイドライン]
- Artz CP, Moncrief JA. The Treatment of Burns. 2nd ed. Philadelphia: W. B. Saunders; 1969. p.94-98.(原典未見)[原著]
確認日: 2026-10-14
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。