ATS/IDSA 2007 重症市中肺炎基準
市中肺炎が重症かを、大基準2項目・小基準9項目で判定する(大基準1つ以上、または小基準3つ以上)
あと 11 項目
基準
- 大基準: 敗血症性ショックで昇圧薬が必要
- 大基準: 呼吸不全で、挿管して行う機械換気が必要
- 小基準: 呼吸数 30回/分以上
- 小基準: PaO2/FiO2 比 250 以下
- 小基準: 複数の肺葉にまたがる浸潤影
- 小基準: 錯乱・見当識障害
- 小基準: BUN 20 mg/dL 以上
- 小基準: 白血球数 4,000/μL 未満
- 小基準: 血小板数 10万/μL 未満
- 小基準: 深部体温 36 ℃ 未満
- 小基準: 積極的な輸液蘇生が必要な低血圧
注意
- 市中肺炎が重症かを判定する基準(重症の定義)。大基準を1つ以上、または小基準を3つ以上満たすと重症とする
- 2007年のこの基準は、2019年と2025年のガイドラインでも、重症の検証された定義として表に載っている
- 昇圧薬も機械換気も必要としない患者では、小基準を臨床判断と併せて、より高い強度の治療が必要かの判断に使うことが、2019年のガイドラインで条件付きで推奨されている(エビデンスの確実性は低い)
- 白血球減少は感染によるものだけを数え、化学療法によるものは含めない
- 2007年の表は、非侵襲的換気が必要なことを呼吸数または PaO2/FiO2 比の基準の代わりにしてよいとしている。2019年・2025年の表にはこの注がない。この計算は、非侵襲的換気が必要なことを呼吸数・PaO2/FiO2 比の基準の代わりには数えない(大基準の機械換気は、挿管して行うもの)
- 2007年の表は、ほかに考える基準として、糖尿病でない人の低血糖、急性アルコール中毒またはアルコール離脱、低ナトリウム血症、説明のつかない代謝性アシドーシスまたは乳酸の上昇、肝硬変、無脾症を挙げている。この計算の判定には入れていない
出典
- Mandell LA, Wunderink RG, Anzueto A, Bartlett JG, Campbell GD, Dean NC, Dowell SF, File TM Jr, Musher DM, Niederman MS, Torres A, Whitney CG. Infectious Diseases Society of America/American Thoracic Society consensus guidelines on the management of community-acquired pneumonia in adults. Clin Infect Dis. 2007;44 Suppl 2:S27-S72.(Table 4(p.S37)、推奨 7・8) PMID: 17278083、DOI: 10.1086/511159[原著]
- Metlay JP, Waterer GW, Long AC, et al. Diagnosis and treatment of adults with community-acquired pneumonia. An official clinical practice guideline of the American Thoracic Society and Infectious Diseases Society of America. Am J Respir Crit Care Med. 2019;200(7):e45-e67.(Table 1、Question 7) PMID: 31573350、DOI: 10.1164/rccm.201908-1581ST[ガイドライン]
- Jones BE, Ramirez JA, Oren E, Soni NJ, et al. Diagnosis and management of community-acquired pneumonia. An official American Thoracic Society clinical practice guideline. Am J Respir Crit Care Med. 2026;212(1):24-44.(Table 2) DOI: 10.1164/rccm.202507-1692ST、https://academic.oup.com/ajrccm/article/212/1/24/8435770[ガイドライン]
- 単位の換算: 血小板数 100,000/μL = 10万/μL(×10⁴/μL で 10)。原典の「<」の向きはそのまま(10 未満)(換算式)[式の導き方]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。