BEST-J スコア
早期胃癌の ESD 後の出血の起こりやすさを、抗血栓薬などの10項目の点で足して4群に分ける
あと 9 項目
注意
- 対象は、早期胃癌に対して ESD を完了した成人。原著は、ESD が完了しなかった例・ESD 後28日未満の経過しか追えなかった例・ESD 後に潰瘍を閉じた(閉鎖した)例、またはポリグリコール酸シートとフィブリン糊で覆った例・ESD 後に光線力学療法を受けた例・病理で固有筋層以深に浸潤していた例・残胃の ESD を除いた
- 原著の後出血は、ESD 終了から28日までに、症状(吐血・下血・ヘモグロビン 2 g/dL を超える低下)があり、緊急内視鏡で確かめた出血。予定した翌日などの内視鏡(セカンドルック)で、出血の所見のない露出血管を予防的に止血しただけの例は後出血に数えていない
- 休薬の −1 点は、薬の種類ごとに引く。原著は休薬を、抗血栓薬の中止(ヘパリンへの一時的な置き換えを含む)と定義した。休薬するかどうか・時期・ヘパリン置換は、原著では主に日本の抗血栓薬のガイドライン(2012年)を参考に決めており、原著はヘパリン置換には点を付けていない
- 原著は後ろ向きの研究で、モデルは日本で導出し日本の別の施設で検証した。後出血のおきる時期は考えていない。症例数が少ない施設(対象が年間50例未満)での解析では、判別力が十分でなかった(出血の数が少なく、解析の力は足りなかった)。判別力の信頼区間の下限が 0.70 を下回ったため、より大きな集団での検証が必要と原著は述べている
- 4群の分け方(0〜1点・2点・3〜4点・5点以上)は、原著が先行する報告をもとに決めた後出血の割合の区切り(4.1%未満・4.1〜8.5%・8.5%を超え15.9%まで・15.9%を超える)に合わせた
出典
- Hatta W, Tsuji Y, Yoshio T, et al. Prediction model of bleeding after endoscopic submucosal dissection for early gastric cancer: BEST-J score. Gut. 2021;70(3):476-484.(Table 2、Table 3b、Table 5、Methods(Data collection and definition)、Results の例、Discussion) PMID: 32499390、DOI: 10.1136/gutjnl-2019-319926、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7873424/[原著]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。