臨床計算ツール

CAM-ICU(ICU におけるせん妄評価法)

ICU 患者のせん妄の評価(4つの所見)

あと 1 項目

-5〜4

RASS は -5〜+4 の整数。0 は覚醒していて落ち着いている。-4 と -5 は呼びかけに反応しない深い状態で、CAM-ICU では評価しない

基準

  • 所見1(精神状態の急な変化または変動)がある
  • 所見2(注意力の欠如)がある: 数字のテストで間違えた数が3つ以上
  • 所見3(意識レベルの変化)がある: 現在の RASS が 0 以外
  • 所見4(無秩序な思考)がある: 質問と指示を合わせて間違えた数が2つ以上

注意

  • 現在の RASS を先に評価する。RASS が -4 または -5(昏睡・混迷)なら CAM-ICU は行わない。RASS -3 は境目に見えるが、ほとんどの患者は評価するのに十分な反応を示す。評価不能は昏睡・混迷のときだけに使う(トレーニング・マニュアル)
  • せん妄は、所見1(精神状態の急な変化または変動)と所見2(注意力の欠如)の両方があり、さらに所見3(意識レベルの変化=現在の RASS が 0 以外)または所見4(無秩序な思考)のどちらかがあるときに「あり」と判定する
  • 所見1か所見2が無ければ、所見3・4は評価しなくてよい。所見1・2があり所見3も有るときは所見4を評価しなくてよい(所見3が無いときに所見4を評価する)
  • 所見1の基準線は、入院前の普段の精神状態。脳卒中などで精神状態が元に戻らない変化をしたときは、変化の後の状態を基準線にする
  • 所見2は、数字のテストで3つ以上間違えたとき「あり」。写真で評価する方法もあり、両方行ったときは写真の結果を所見2とする(この計算では数字のテストの間違いの数を入れる)
  • 所見4の質問は代わりの組(葉っぱは水に浮きますか/ゾウは海にいますか/2グラムは1グラムよりも重いですか/木を切るのにハンマーは使えますか)を使ってよい。麻痺や視力障害で指示ができないときは、質問4つだけで数える(合計2つ以上の間違いで「あり」)
  • 成人 ICU 患者の評価法で、人工呼吸中で話せない患者にも使う。5〜17歳の小児には別の版(pCAM-ICU)がある(トレーニング・マニュアル)
  • 著作権の表示(Vanderbilt 大学の求め): Copyright © 2002, E. Wesley Ely, MD, MPH and Vanderbilt University, all rights reserved。この画面の項目の言葉は、Vanderbilt 大学のトレーニング・マニュアル(日本語版は翻訳: 井上茂亮、監修: 鶴田良介)をもとに自分の言葉で書いたもの

出典

  1. Ely EW, Inouye SK, Bernard GR, et al. Delirium in mechanically ventilated patients: validity and reliability of the Confusion Assessment Method for the Intensive Care Unit (CAM-ICU). JAMA. 2001; 286(21): 2703-2710.(原典未見) PMID: 11730446、DOI: 10.1001/jama.286.21.2703[原著]
  2. Ely EW, Vanderbilt University(翻訳: 井上茂亮, 監修: 鶴田良介). ICU におけるせん妄評価法(CAM-ICU)トレーニング・マニュアル(日本語版)改訂版 2014年3月.(ワークシート(p.10)、所見1〜4の説明(p.12〜22)、ケーススタディ(p.32〜39)) https://cdn.prod.website-files.com/5b0849daec50243a0a1e5e0c/6644be6fdebf765eec451cc8_CAM_ICU2014-training_Japanese_version.pdf[ガイドライン]
  3. Ely EW, Vanderbilt University. CAM-ICU Worksheet(英語版。Vanderbilt ICU Delirium and Cognitive Impairment Study Group).(Feature 1〜4 と Overall CAM-ICU) https://cdn.prod.website-files.com/5b0849daec50243a0a1e5e0c/5bad3d007cb3f184ca3a6907_CAM-ICU-worksheet.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。