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カナダ頭部CTルール(CCHR)

軽症頭部外傷の成人で、頭部CTが要るかを7項目で決める規則

あと 7 項目

16〜100
歳

65歳以上が高リスクの項目の1つ。このルールの対象は16歳以上の成人

受傷から2時間たっても GCS が 15 に達していない(GCS 15 未満)
開放性、または陥没性の頭蓋骨骨折が疑われる
頭蓋底骨折の徴候がある

血鼓室、パンダの目(raccoon eyes)、髄液の耳漏または鼻漏、Battle 徴候のどれか

0〜10
回

受傷後の嘔吐の回数。2回以上が高リスクの項目の1つ

受傷の前にさかのぼる健忘が 30分を超える

原著の Panel 1(ルール本体)は「30分を超える」と書き、同じ論文の表6は「30分以上」と書く。ちょうど30分のときの扱いは原著で割れている

危険な受傷機転である

歩行者が自動車にはねられた、乗員が自動車から放り出された、3フィート(約90 cm)または階段5段を超える高さからの転落のどれか。高さの境目の「超」は、原著の Panel 1 の記載

基準

  • 受傷から2時間たっても GCS が 15 に達していない
  • 開放性、または陥没性の頭蓋骨骨折が疑われる
  • 頭蓋底骨折の徴候がある
  • 嘔吐が2回以上ある
  • 年齢が 65歳以上
  • 受傷の前にさかのぼる健忘が 30分を超える
  • 危険な受傷機転である

注意

  • 対象は、鈍的外傷による軽症頭部外傷(目撃された意識消失・はっきりした健忘・目撃された失見当識のどれかがあり、救急外来での最初の GCS が 13 以上)の16歳以上の成人で、受傷から24時間以内の患者(Stiell ら 2001)。意識消失・健忘・失見当識のどれも無い患者には使わない
  • 原著が対象から外した患者: 16歳未満、外傷が主な原因と言えない(けいれん・失神が先)、明らかな穿通性頭蓋損傷または陥没骨折、急性の局所の神経脱落、大きな外傷に伴う不安定なバイタルサイン、受診前のけいれん、出血性の病気または経口抗凝固薬(ワルファリン)の使用、同じ頭部外傷での再受診、妊娠(Stiell ら 2001)
  • 特異度が低い。高リスクの項目でも 68.7%(95%CI 67〜70%)、7項目すべてを使ったときは 49.6%(95%CI 48〜51%)(原著のコホート)。該当しても脳損傷があるとは限らず、CT を進める基準である
  • 原著のコホートで神経学的な処置が要った患者は 44人で、高リスク5項目の感度 100% の信頼区間は 92〜100%(Panel 2)。処置が要る患者を1人も見逃さなかったことは、少ない人数に基づく
  • 原著のコホートで、7項目すべての臨床的に重要な脳損傷に対する感度は 98.4%(95%CI 96〜99%)。254人のうち 250人が見つかり、見つからなかった4人は小さな脳挫傷で、処置も神経学的な後遺症も要さなかった
  • 原著の考察は、薬物やアルコールの影響が疑われても、このルールは使えるとしている。受診時の GCS が 13〜14 でも、すぐ CT が要るとは限らず、2時間で GCS 15 に達しなければ CT が要る
  • 健忘の「30分を超える」と転落の高さの「超」は、原著の Panel 1 の記載。同じ論文の表6は健忘を「30分以上」と書き、境目の記号が割れている。年齢と嘔吐の「以上」も Panel 1 のとおり

出典

  1. Stiell IG, Wells GA, Vandemheen K, et al. The Canadian CT Head Rule for patients with minor head injury. Lancet. 2001;357(9266):1391-1396.(Panel 1、Panel 2、Methods) PMID: 11356436、DOI: 10.1016/S0140-6736(00)04561-X[原著]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。