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カナダ失神リスクスコア

救急外来での失神の評価のあと、30日以内の重い有害事象の危険を9項目で見る

あと 8 項目

血管迷走神経性の症状が起こりやすい状況だった(人が多く暑い場所・長い立位・恐怖・感情の動き・痛みで誘発された)
心疾患の既往がある

冠動脈疾患・弁膜症・心筋症・心不全、または洞調律でない不整脈(今回の心電図の所見、または心室性・心房性の不整脈の既往・デバイスの植込み)

救急外来で測った収縮期血圧のどれかが 90 mmHg 未満、または 180 mmHg 超

トリアージから救急外来を出るまでに測った値すべてのうち、1回でも当てはまれば「あり」

トロポニンが基準集団の 99 パーセンタイルを超える
心電図の QRS 軸が異常(−30° 未満、または 100° 超)

右軸側の 100° は、原著の図2・抄録と、2020年の検証(Table 1)による。原著の表3・表4だけは 110° と書く

心電図の QRS 幅が 130 ms を超える
心電図の補正 QT 間隔(QTc)が 480 ms を超える
救急外来での診断(失神の原因の分類)

救急外来での評価の結果の診断(原著の定義は本文で未確認)

注意

  • 対象は、失神から24時間以内に救急外来を受診した16歳以上の成人。意識消失が5分を超えた、失神のあとに意識の状態が元に戻らない、はっきり目撃されたけいれん、入院が要る大きな外傷、アルコールや薬物の中毒、言葉の壁、頭部外傷による意識消失は対象から外されている(Thiruganasambandamoorthy ら 2016)
  • 救急外来の評価の中で重い有害事象が見つかった患者も、導出では対象から外されている。このスコアは、救急外来の評価の時点では分からない30日以内の重い有害事象を予測するもの(Thiruganasambandamoorthy ら 2016、2020)
  • 各点数の予測の危険は、原著の導出のコホートによる推定値(Figure 2)。個々の患者の危険を示すものではない
  • 年齢が40歳以上の患者を8か国で集めた別の前向き研究では、スコアの成績は良かったが、救急外来を出るときの医師の失神の分類(心原性・血管迷走神経性・その他)だけを使った簡単なモデルでも同じ程度の成績が得られ、スコアの臨床での有用性はなお不確かとされた(Zimmermann ら 2022。抄録)

出典

  1. Thiruganasambandamoorthy V, Kwong K, Wells GA, et al. Development of the Canadian Syncope Risk Score to predict serious adverse events after emergency department assessment of syncope. CMAJ. 2016;188(12):E289-E298.(Figure 2、Table 4) PMID: 27378464、DOI: 10.1503/cmaj.151469、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5008955/[原著]
  2. Thiruganasambandamoorthy V, Sivilotti MLA, Le Sage N, et al. Multicenter Emergency Department Validation of the Canadian Syncope Risk Score. JAMA Intern Med. 2020;180(5):737-744.(抄録)(原典未見) PMID: 32202605、DOI: 10.1001/jamainternmed.2020.0288[解説・総説]
  3. Zimmermann T, du Fay de Lavallaz J, Nestelberger T, et al. International Validation of the Canadian Syncope Risk Score: A Cohort Study. Ann Intern Med. 2022;175(6):783-794.(抄録)(原典未見) PMID: 35467933、DOI: 10.7326/M21-2313[解説・総説]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。