カペシタビンの開始用量
用法(A〜E 法)と、身長・体重から求めた体表面積(Du Bois 式)で、開始用量(1回用量・1日量)を求める
Du Bois 式で求めた体表面積 あと 2 項目
開始用量(1回用量) あと 3 項目
開始用量(1日量) あと 3 項目
計算式
- 体表面積は身長・体重から Du Bois 式で求める: BSA(m²)= 0.007184 × 体重(kg)の0.425乗 × 身長(cm)の0.725乗。小数第2位に丸めた値で、下の表の区分を引く(画面に出す体表面積と、引いた区分が食い違わない)
- 1回用量は、用法ごとの表で、体表面積の区分から決まる。1日量 = 1回用量 × 2(朝食後と夕食後30分以内の1日2回)
- A法: 1.31 m² 未満は 900 mg、1.31 以上 1.64 未満は 1,200 mg、1.64 以上は 1,500 mg。21日間連日投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして繰り返す
- B法: 1.33 m² 未満は 1,500 mg、1.33 以上 1.57 未満は 1,800 mg、1.57 以上 1.81 未満は 2,100 mg、1.81 以上は 2,400 mg。14日間連日投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして繰り返す
- C法: 1.36 m² 未満は 1,200 mg、1.36 以上 1.66 未満は 1,500 mg、1.66 以上 1.96 未満は 1,800 mg、1.96 以上は 2,100 mg。14日間連日投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして繰り返す
- D法: 1.31 m² 未満は 900 mg、1.31 以上 1.64 未満は 1,200 mg、1.64 以上は 1,500 mg。5日間連日投与し、その後2日間休薬する。これを繰り返す
- E法: 1.31 m² 未満は 900 mg、1.31 以上 1.69 未満は 1,200 mg、1.69 以上 2.07 未満は 1,500 mg、2.07 以上は 1,800 mg。14日間連日投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして繰り返す
注意
- 用法は効能と併用する薬で決まる(添付文書 6.)。手術不能又は再発乳癌には A法又は B法、ラパチニブトシル酸塩水和物と併用するときは C法。結腸・直腸癌の補助化学療法には B法、オキサリプラチンと併用するときは C法。治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌には、ほかの抗悪性腫瘍剤との併用で C法又は E法。直腸癌の補助化学療法で放射線照射と併用するときは D法。胃癌には白金製剤との併用で C法。手術不能又は再発乳癌については、術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない(5.1)。単独で投与するときは、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法の増悪若しくは再発例に限る(5.2)。併用療法は、初回化学療法における有効性及び安全性は確立していない(5.3)。この画面は用法を選ぶだけで、効能や併用する薬から用法は決めない。化学療法歴のある HER2 陽性の手術不能又は再発乳癌でツカチニブ及びトラスツズマブと併用するときの用法及び用量は、ツカチニブの電子添文を見る(7.3)
- 量は、用法・効能・腎機能・前治療で変わる。添付文書とレジメンで確かめる。腎機能について、添付文書は、重篤な腎障害のある患者には投与しない(禁忌。2.3、9.2.1)、腎障害のある患者(重篤な腎障害を除く)は副作用が重症化又は発現率が上昇するおそれがある(9.2.2)としている。開始用量の表は体表面積だけで引く表で、腎機能による開始量の定めは用法及び用量(6.・7.)に書かれていない
- 値は開始用量だけ。B法・C法・D法・E法は「患者の状態により適宜減量する」と書かれている(A法の文には、この文が無い)。B法・C法で副作用が出たときの休薬・減量の規定と、1,250 mg/m² 相当・1,000 mg/m² 相当で開始した場合の減量時の用量の表は添付文書 7.2 にある。胃癌における術後補助化学療法で Grade 2 の非血液毒性が発現したときに Grade 3 の休薬・減量規定を参考にする扱いも 7.2.1 にある。この画面は減量後の量を出さない。一旦減量した後に増量は行わない(7.2.2)
- 各用法の開始用量(1回用量)は、A法 825 mg/m²、B法 1,250 mg/m²、C法 1,000 mg/m²、D法 825 mg/m²、E法 800 mg/m² の体表面積あたりの用量から算出していると添付文書は書く(7.1)。画面の値は添付文書の表の値で、体表面積にこの量を掛けた値そのものではない
- 各用法の表の最も小さい区分(「〜未満」)と最も大きい区分(「〜以上」)には、添付文書は下限・上限を書いていない。この画面が受け付ける身長・体重の範囲は入力の範囲で、量の上限ではない
- 添付文書は体表面積の算出式を定めていない。このツールは Du Bois 式(BSA = 0.007184 × 体重^0.425 × 身長^0.725)で求め、小数第2位に丸めた値を「以上」「未満」のとおりに用法ごとの表に当てて区分を引く。ほかの式(藤本式など)や丸め方では、表の区切りの近くで区分が1段変わることがある。施設の取り決めの式で体表面積を求めているときは、その値で添付文書の表を確かめる
- 禁忌: 本剤の成分又はフルオロウラシルに対し過敏症の既往歴のある患者(2.1)、妊婦又は妊娠している可能性のある女性(2.4)
- 併用する他の抗悪性腫瘍剤は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌では、17.臨床成績の内容を熟知し、国内外の最新のガイドライン等を参考にした上で、患者の状態やがん化学療法歴に応じて選択する(7.4)。胃癌における術後補助化学療法では、17.臨床成績の内容を熟知した上で、患者の状態やがん化学療法歴に応じて選択する(7.5)。結腸癌及び胃癌における術後補助化学療法で、投与期間が8コースを超えた場合の有効性及び安全性は確立していない(7.6)。治癒切除不能な進行・再発の胃癌、直腸癌における補助化学療法に使うときは、関連文献(医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書 等)を熟読する(8.4)
- 禁忌に、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤の投与中と投与中止後7日以内の患者がある(2.2。投与の間隔は 8.1)。ワルファリンカリウムとの併用で血液凝固能検査値異常や出血が起き、死亡に至った例が報告されている(1.3)
- この画面の値は、300 mg 錠の添付文書(先発品。PMDA 掲載の 2026年2月改訂、第4版)の表。後発品は品目ごとに添付文書がある。後発品のうち1品目(PMDA 掲載の 2026年3月改訂)の添付文書で、A〜E 法の5つの表が同じ区切りと同じ量であることを確かめたが、ほかの後発品は確かめていない。使う製剤の添付文書で確かめる
- 錠数の組み合わせへの割り付けは出さない。以後の改訂で変わりうるので、使う前に最新の添付文書で確かめる
出典
- ゼローダ錠300 添付文書(カペシタビン錠). チェプラファーム株式会社. 2026年2月改訂(第4版). PMDA 掲載の電子添文.(6. 用法及び用量(A〜E 法の表)、7.1、7.2、7.3、2.、8.1、9.2、1.3) https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/450900_4223005F1022_2_02[添付文書]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
- カペシタビン錠300mg「サワイ」 添付文書. 沢井製薬株式会社. 2026年3月改訂(第3版). PMDA 掲載の電子添文.(6. 用法及び用量(A〜E 法の表)、7.1) https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300119_4223005F1030_1_07[添付文書]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
- Twelves C, Wong A, Nowacki MP, et al. Capecitabine as adjuvant treatment for stage III colon cancer. N Engl J Med. 2005;352(26):2696-2704.(方法(用法・用量))(原典未見) PMID: 15987918、DOI: 10.1056/NEJMoa043116[原著]
確認日: 2026-10-21
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。