臨床計算ツール

Centor スコア(原法)

咽頭痛の成人で、A群β溶連菌(GAS)の咽頭炎の見込みを、4項目で見る(0〜4点。年齢の補正はない)

あと 4 項目

扁桃に滲出液がある
前頸部のリンパ節が腫れていて、圧痛がある
咳がない
発熱の病歴がある(体温 38.3℃ 以上)

注意

  • 対象は、咽頭痛を主訴に受診した15歳以上の成人で、咽頭培養で正常細菌叢か A群β溶連菌が検出された患者。A群以外の溶連菌(主に B群・C群・G群)が検出された患者は除かれた。15歳未満の小児は対象に入っていない。年齢で有病率が違うかは、このスコアでは考えていない
  • 研究では、年齢・臨床症状(咳や鼻汁など)・身体所見(リンパ節の腫脹や咽頭の所見など)の合計15項目を調べ、A群β溶連菌感染の診断にとくに有用だった4項目で点数を作った。ここに出す確率は、その研究の点数ごとの値(1点・2点・3点は幅で示された値、0点と4点は1つの値)
  • 年齢を考慮したスコアが、年齢の補正(15歳未満 +1、45歳以上 −1)を足した modified Centor スコア(McIsaac)。発熱の書き方もこのスコアとは違う。こちらは年齢の補正がない4項目だけ
  • 3歳以上の計238,656人を対象にした2012年の報告では、15歳以上の A群β溶連菌感染は 23% で、Centor スコアの点数別の割合は、0点 7%・1点 12%・2点 21%・3点 38%・4点 57%(曲線下面積 0.72)だった。研究の対象と時期で割合は違う
  • 高い点数でも、A群β溶連菌感染は半数程度にとどまる。反対に、低い点数でも0%ではない
  • 米国感染症学会(IDSA)の2012年のガイドラインは、臨床的に溶連菌性咽頭炎が疑われるとき、抗菌薬の投与前に A群β溶連菌の迅速検査を行うことを強く推奨している(咳・鼻漏・嗄声・口腔潰瘍などウイルス性を疑うときは勧めていない)。米国内科学会・米国疾病予防管理センター(ACP/CDC)と欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)のガイドラインは、Centor スコアが2点以下なら迅速検査は不要としている
  • A群β溶連菌の迅速検査の感度は 70〜90%、特異度は約 95%。特異度は高いが、点数が低いときは、迅速検査が陽性でも、検査後の確率はほかの疾患を除けるほど十分に高いとは言えない

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。