CHADS₂ スコア
心房細動の脳卒中のリスクを、心不全・高血圧・年齢・糖尿病・脳卒中の既往の点数で見る
あと 5 項目
注意
- 非弁膜症性の心房細動の人が対象。国内の指針は、脳卒中のリスク評価に CHADS₂ の使用を推奨している(2024年版・2020年版とも推奨クラス I)
- 国内の2024年版は、日本人のデータから作った HELT-E₂S₂ スコア(推奨クラス IIa)と CHA₂DS₂-VASc スコア(IIb)も挙げている。HELT-E₂S₂ の項目に心不全と糖尿病は入っていない
- 国内の3つの心房細動レジストリを合わせた解析(2020年版の指針)では、抗凝固療法を受けていない人の虚血性脳卒中の発生率が、CHADS₂ の原著(Gage ら)の報告より明らかに低かった。この解析で有意な危険因子だったのは高血圧・75歳以上・脳卒中の既往で、心不全と糖尿病は有意でなかった。2024年版は、それでも CHADS₂ 1点以上で抗凝固療法を開始する推奨は有効としている
- このスコアに入っていない血栓塞栓症の危険因子もある。2020年版の指針は、CHADS₂ に含まれない危険因子も考慮することを勧めている(推奨クラス IIb)
- 出血のリスク(HAS-BLED など)も合わせて見る。点数だけで抗凝固療法の可否を決めるものではない
出典
- Gage BF, Waterman AD, Shannon W, Boechler M, Rich MW, Radford MJ. Validation of clinical classification schemes for predicting stroke: results from the National Registry of Atrial Fibrillation. JAMA. 2001;285(22):2864-2870.(原典未見) PMID: 11401607、DOI: 10.1001/jama.285.22.2864[原著]
- Ono K, Iwasaki YK, Akao M, et al. JCS/JHRS 2020 Guideline on Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias(日本循環器学会・日本不整脈心電学会合同ガイドライン 2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン). J Arrhythm. 2022;38(6):833-973.(Table 29、Table 30、5.3.1.1、5.3.1.1.2) PMID: 36524037、DOI: 10.1002/joa3.12714、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9745564/[ガイドライン]
- Iwasaki YK, Noda T, Akao M, et al. JCS/JHRS 2024 Guideline Focused Update on Management of Cardiac Arrhythmias(2024年JCS/JHRSガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈治療). J Arrhythm. 2025;41(3):e70033.(Table 19、III.1) PMID: 40524851、DOI: 10.1002/joa3.70033、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12168493/[ガイドライン]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。