CHALICE 小児頭部外傷ルール
小児の頭部外傷で、頭部 CT が必要かを14項目で見る
あと 14 項目
基準
- 目撃された意識消失が5分を超える
- 健忘が5分を超える
- 異常な眠気
- 嘔吐が3回以上
- 虐待による外傷の疑い
- 頭部外傷後の痙攣(てんかんの既往なし)
- GCS が14未満(1歳未満は15未満)
- 穿通性・陥没した頭蓋損傷の疑い、または大泉門の緊満
- 頭蓋底骨折の徴候
- 局所の神経脱落
- 1歳未満で、打撲・腫れ・裂傷が5 cm を超える
- 高速の交通事故
- 3 m を超える高さからの転落
- 高速で飛んできた物による外傷
注意
- 対象は16歳未満の頭部外傷。原著は重症度を問わず全員を登録して作られ、軽症だけのルールではない
- 原著は導出研究で、原著自身が新しい集団での検証が必要としている。外部の前向き研究(Babl 2017)では、CHALICE の感度は92.3%(95%信頼区間 89.2〜94.7%)だった
- 14項目のどれもない場合を陰性とする規則は、導出研究では感度98%(95%信頼区間 96〜100%)、特異度87%だった
- 低リスクでも、診察や経過観察、保護者への説明は別に必要。原著は、低リスクと判定した子の保護者には、戻るべき症状をよく説明するよう述べている
- 年齢で基準が変わるのは、GCS(1歳未満は15点未満でも項目あり)と、打撲・腫れ・裂傷の大きさ(1歳未満だけ)
- 「時速40マイル」は原著の表記(約64 km/h)
出典
- Dunning J, Daly JP, Lomas JP, Lecky F, Batchelor J, Mackway-Jones K; Children's head injury algorithm for the prediction of important clinical events study group. Derivation of the children's head injury algorithm for the prediction of important clinical events decision rule for head injury in children. Arch Dis Child. 2006;91(11):885-891.(The CHALICE rule(本文の枠)) PMID: 17056862、DOI: 10.1136/adc.2005.083980[原著]
- Babl FE, Borland ML, Phillips N, et al. Accuracy of PECARN, CATCH, and CHALICE head injury decision rules in children: a prospective cohort study. Lancet. 2017;389(10087):2393-2402.(抄録) PMID: 28410792、DOI: 10.1016/S0140-6736(17)30555-X[原著]
確認日: 2026-10-13
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。