臨床計算ツール

CHALICE 小児頭部外傷ルール

小児の頭部外傷で、頭部 CT が必要かを14項目で見る

あと 14 項目

1歳未満である

GCS の基準と、打撲・腫れ・裂傷の項目に関わる

0〜30
分

5分を超えると項目あり。意識消失がなければ 0

0〜30
分

前向き・逆行性のどちらでも、5分を超えると項目あり。健忘がなければ 0

診察した医師が考えるより強い傾眠(異常な眠気)がある
0〜20
回

1回ごとに別々の嘔吐を1回と数える。3回以上で項目あり。吐いていなければ 0

虐待による外傷(非偶発的外傷)が疑われる

診察した医師が少しでも疑えば「はい」

頭部外傷のあとに痙攣があった(てんかんの既往がない)
3〜15
点

1歳以上は14点未満(13点以下)、1歳未満は15点未満(14点以下)で項目あり

穿通性または陥没した頭蓋損傷が疑われる、または大泉門が緊満している
頭蓋底骨折の徴候がある

耳・鼻からの血液や髄液、パンダの目、Battle 徴候、鼓室内出血、顔面のきしみ音、重い顔面外傷のいずれか

局所の神経脱落がある

運動・感覚・協調・反射のどれかの異常を含む

高速の交通事故(歩行者・自転車・同乗者として、事故の時速が40マイル〈約64 km/h〉を超える)
0〜10
m

3 m を超えると項目あり。転落でなければ 0

高速で飛んできた物(発射体などの物体)による外傷

基準

  • 目撃された意識消失が5分を超える
  • 健忘が5分を超える
  • 異常な眠気
  • 嘔吐が3回以上
  • 虐待による外傷の疑い
  • 頭部外傷後の痙攣(てんかんの既往なし)
  • GCS が14未満(1歳未満は15未満)
  • 穿通性・陥没した頭蓋損傷の疑い、または大泉門の緊満
  • 頭蓋底骨折の徴候
  • 局所の神経脱落
  • 1歳未満で、打撲・腫れ・裂傷が5 cm を超える
  • 高速の交通事故
  • 3 m を超える高さからの転落
  • 高速で飛んできた物による外傷

注意

  • 対象は16歳未満の頭部外傷。原著は重症度を問わず全員を登録して作られ、軽症だけのルールではない
  • 原著は導出研究で、原著自身が新しい集団での検証が必要としている。外部の前向き研究(Babl 2017)では、CHALICE の感度は92.3%(95%信頼区間 89.2〜94.7%)だった
  • 14項目のどれもない場合を陰性とする規則は、導出研究では感度98%(95%信頼区間 96〜100%)、特異度87%だった
  • 低リスクでも、診察や経過観察、保護者への説明は別に必要。原著は、低リスクと判定した子の保護者には、戻るべき症状をよく説明するよう述べている
  • 年齢で基準が変わるのは、GCS(1歳未満は15点未満でも項目あり)と、打撲・腫れ・裂傷の大きさ(1歳未満だけ)
  • 「時速40マイル」は原著の表記(約64 km/h)

出典

  1. Dunning J, Daly JP, Lomas JP, Lecky F, Batchelor J, Mackway-Jones K; Children's head injury algorithm for the prediction of important clinical events study group. Derivation of the children's head injury algorithm for the prediction of important clinical events decision rule for head injury in children. Arch Dis Child. 2006;91(11):885-891.(The CHALICE rule(本文の枠)) PMID: 17056862、DOI: 10.1136/adc.2005.083980[原著]
  2. Babl FE, Borland ML, Phillips N, et al. Accuracy of PECARN, CATCH, and CHALICE head injury decision rules in children: a prospective cohort study. Lancet. 2017;389(10087):2393-2402.(抄録) PMID: 28410792、DOI: 10.1016/S0140-6736(17)30555-X[原著]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。