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CISNE スコア(発熱性好中球減少症の重症化リスク)

化学療法を受けた固形がんで、一見して状態の安定している発熱性好中球減少症(FN)の患者の、重い合併症のリスクを、6つの項目の点数で3群に分ける(0〜8点)

あと 6 項目

ECOG のパフォーマンス・ステータス(PS)が 2 以上
ストレス誘導性高血糖がある

血糖値の基準は、この画面の資料の表に書かれていない。原著の定義で判断する

慢性閉塞性肺疾患(COPD)がある
慢性心血管疾患がある
口内炎(粘膜炎)が NCI の共通毒性規準で grade 2 以上
単球数が 200/μL 未満

/μL の値(万/μL ではない)。200/μL ちょうどは「いいえ」

注意

  • 対象は、軽〜中等度の強度の化学療法を受けた固形がんで、一見して状態の安定している FN の患者。ASCO/IDSA ガイドライン(2018年)は、MASCC などで低リスクとされた患者に CISNE を追加の道具として使ってよいとし、24時間受診できる医療機関が近くにあることを前提にしている。造血幹細胞移植や急性白血病の導入療法の患者は外来治療に向きにくいとも書いている
  • 血液腫瘍の患者の扱いは、資料で書き方が違う。ASCO/IDSA ガイドライン(2018年)は、CISNE の検証集団(1,133人)にリンパ腫の患者が少なく(22人)、リンパ腫には当てはまらないかもしれないと書く。日本臨床腫瘍学会の FN 診療ガイドライン改訂第3版の公開時の草案は、原著に造血器腫瘍の患者が入っていないので、造血器悪性腫瘍の FN のリスク評価はできないと書く。どちらも、血液腫瘍の患者には使わない側の書き方
  • MASCC スコア(同じ FN の低リスク判定。別の画面)は、固形がん・急性白血病・骨髄移植を受けた患者が混ざった集団で作られた。CISNE は、固形がんで状態が安定して見える患者に絞った点数で、項目が違う(ASCO/IDSA ガイドライン 2018年)
  • ASCO/IDSA ガイドライン(2018年)は、固形腫瘍で状態が安定して見える患者で、CISNE(3点以上を高リスクとしたとき)の感度は 77.7%、特異度は 78.4%、陽性適中率は 36.1%、陰性適中率は 95.7% だったと書いている(MASCC は 21点未満を高リスクとしたとき、感度 34.8%、特異度 86.9%)
  • ストレス誘導性高血糖・COPD・慢性心血管疾患の定義(血糖値の基準など)は、参照したガイドラインの表に書かれていない。原著で定義を確かめて判断する。点数だけで外来治療に決めない(日本臨床腫瘍学会の草案も、これらの点数だけで外来治療の可否を判断することに注意が要ると書く)

出典

  1. Carmona-Bayonas A, Jiménez-Fonseca P, Virizuela Echaburu J, et al. Prediction of serious complications in patients with seemingly stable febrile neutropenia: validation of the Clinical Index of Stable Febrile Neutropenia in a prospective cohort of patients from the FINITE study. J Clin Oncol. 2015;33(5):465-471.(原典未見) PMID: 25559804、DOI: 10.1200/JCO.2014.57.2347[原著]
  2. Taplitz RA, Kennedy EB, Bow EJ, et al. Outpatient management of fever and neutropenia in adults treated for malignancy: American Society of Clinical Oncology and Infectious Diseases Society of America clinical practice guideline update. J Clin Oncol. 2018;36(14):1443-1453.(Table 4・Table 5・Recommendation 2.2・Fig 1・Literature review(Clinical Question 2)・Discussion) DOI: 10.1200/JCO.2017.77.6211[ガイドライン]
  3. 日本臨床腫瘍学会(編). 発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン 改訂第3版. 南江堂. 2024(公開時のパブリックコメント版 2023 を読んだ。書籍の最終版は未見).(CQ1 の解説と表1)[ガイドライン]
  4. Moon H, Choi YJ, Sim SH. Validation of the Clinical Index of Stable Febrile Neutropenia (CISNE) model in febrile neutropenia patients visiting the emergency department. Can it guide emergency physicians to a reasonable decision on outpatient vs. inpatient treatment? PLoS One. 2018;13(12):e0210019.(Materials and methods の Data collection(本文)・表2の見出し) PMID: 30596803、DOI: 10.1371/journal.pone.0210019[解説・総説]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。