先天性赤血球形成異常性貧血(CDA)の診断基準・重症度分類
診断が確定している人の重症度(Stage 1〜5)を、薬物療法・脾摘・Hb で示す、指定難病 282 の重症度分類
あと 2 項目
基準
- 薬物療法を行っていない
- 薬物療法を行っている
- Hb が 10 g/dL 以上
- Hb が 7 g/dL 以上
- 脾摘を行っている
注意
- この画面は、CDA の診断が確定している人の重症度を出す。診断基準は、家族歴・既往歴・身体所見・検査所見の a〜i(a 黄疸・黄疸の既往、b 重度あるいは遷延性の新生児黄疸、c 輸血歴・輸血依存性、d 大球性貧血、e 脾腫、f 原因不明の慢性貧血の家族歴、g 四肢・骨格の奇形、h 赤血球の形態異常、i 上記には該当しないが原因不明の貧血)のような所見が見られたら CDA を疑い、骨髄穿刺と除外診断、遺伝子検査などを行って診断を確定するとしている。資料は a〜i が何個あれば疑うか、確定の条件を何にするかを書いていないので、この画面は診断の可否を判定しない
- CDA の診断は高度な判断を伴うため、一施設で決定せず、学会の中央診断委員会などで討議したうえで決めるべきとされる(診断基準の注)。日本小児血液・がん学会が先天性骨髄不全の病理中央診断を実施している(診断基準の注)
- 病型はⅠ型からⅢ型の3つ。診断基準の表は病型ごとに、遺伝形式・責任遺伝子(Ⅰ型 CDAN1、Ⅱ型 SEC23B、Ⅲ型 KIF23)・貧血の程度・赤血球の大きさ・骨髄の赤芽球の像・Ham 試験・抗 i 抗原凝集反応を並べる。この画面は病型を判定しない
- 鑑別が要る疾患(診断基準の表): サラセミア、不安定ヘモグロビン症、遺伝性球状赤血球症、ピルビン酸キナーゼ欠損症、先天性骨髄異形成症候群、ビタミン B12 欠乏症、葉酸欠乏症、鉄欠乏性貧血、骨髄異形成症候群、飲酒過剰、急性骨髄性白血病、再生不良性貧血、パルボ B19 ウイルス感染、後天性免疫不全症候群、マラリア、肝疾患、抗腫瘍剤投与後、骨髄移植後
- 診断の所見は、診断基準に特段の規定がなければ、いずれの時期のものでもよい(留意事項 1)。一方、治療開始後の重症度は、適切な医学的管理の下で、直近6か月間で最も悪い状態を医師が判断する(留意事項 2)。重症度の入力(薬物療法・Hb・脾摘)は、診断の所見とは別に答える
- Hb がちょうど 10 g/dL のとき、資料は Stage 1 を「10 g/dL 以上」、Stage 2 を「7〜10 g/dL」と書き、10 ちょうどは両方に読める。この画面は、Stage 1 の「以上」の記号に従い、薬物療法を行わず Hb 10 g/dL ちょうどを Stage 1 とする(Hb 7 ちょうどは Stage 2 に入れる)
- 薬物療法を行わず Hb が 7 g/dL 未満の人の区分は、資料に書かれていない(Stage 1・2 は Hb 7 g/dL 以上、Stage 4・5 は薬物療法を行っている場合)。この画面は区分を作らず「資料の区分に当てはまらない」と出す
- 診療の参照ガイド(令和1年改訂版)の重症度分類の表は Stage 1〜4 の4段階で、Stage 5(薬物療法及び脾摘を行って Hb 7 g/dL 未満)を書いていない。この画面は厚生労働省の指定難病の資料の5段階に従う
- 重症度分類は Stage 3 以上が指定難病の医療費助成の対象。ただし、薬物療法を行っていて Hb が 10 g/dL 以上の人は対象外とされる(要件の判定に必要な事項 6・重症度分類の冒頭)
出典
- 厚生労働省. 指定難病 282 先天性赤血球形成異常性貧血(概要、診断基準等). 情報提供元: 「先天性骨髄不全症の登録システムの構築と診療ガイドラインの作成に関する研究班」(研究代表者 伊藤悦朗).(<診断基準> a〜i・表1(p.3)・表2・注(p.4)、<重症度分類>(p.5)、要件の判定に必要な事項 6(p.2)、留意事項(p.5)) https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001175017.pdf[ガイドライン]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
- Congenital Dyserythropoietic Anemia 診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. Congenital Dyserythropoietic Anemia 診断基準と診療の参照ガイド(令和1年改訂版). 2019年12月.(表3(CDA の診断基準)、表5(重症度分類)) https://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2020/14.pdf[ガイドライン]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。