臨床計算ツール

脳梁インデックス

正中矢状断の T1 強調画像で測った脳梁の前方・中央・後方の長さの合計を、最大前後径で割った比(多発性硬化症の脳萎縮の指標の1つ)

あと 4 項目

3〜25
mm

正中矢状断の T1 強調画像で、脳梁の前方で、線が脳梁と重なる部分の長さ(原典で aa′ と呼ぶ前方の部分)。例: 12.0

2〜20
mm

脳梁の中央で、線が脳梁と重なる部分の長さ(原典で cc′ と呼ぶ中央の部分)。例: 6.0

3〜25
mm

脳梁の後方で、線が脳梁と重なる部分の長さ(原典で bb′ と呼ぶ後方の部分)。例: 11.0

50〜100
mm

脳梁の最大前後径に沿って引いた直線の長さ(原典で ab と呼ぶ)。例: 70.0

計算式

  • 脳梁インデックス = (前方の長さ + 中央の長さ + 後方の長さ)÷ 最大前後径
  • 長さは、正中矢状断の T1 強調画像で測る。脳梁の最大前後径に沿って直線を引き、その中点から上方に垂線を引いて、脳梁の前方・後方・中央で線が脳梁と重なる部分の長さを測る
  • 分子と分母は同じ長さの量なので、4つを同じ単位(mm でも cm でも)で測れば、割った値は同じになる。小数第3位に四捨五入して表示する

注意

  • 脳梁の萎縮を見る画像の指標で、正常と異常を分ける区切りの値は、読んだ資料(指針・原著)に書かれていない。このツールは判定の言葉を出さず、比の値だけを出す。値の大小は、同じ人の経過や同じ方法で測った集団と比べて見る
  • 日本神経学会の指針は、MRI で徒手的に測る脳梁インデックスや第三脳室幅が、進行期の患者で全脳容積とよく相関するとしている。ただし、脳萎縮の評価の方法として指針が挙げる中の1つで、専用のソフトウェアで全脳容積を測る方法(保険適用外)もある
  • 原著は、多発性硬化症の患者128人(再発寛解型75人・二次進行型53人)と、MRI が正常だった対照23人を5年間追った前向きの研究で、長期の経過を追う方法としての実用性を示したもの。結論は、特に二次進行型で経過を追う道具になりうる、という書き方。追跡中の群の間にかなりの重なりがあったことは、原著の考察も書いている。1人の測定者が全部の画像を測り、再現性は初回の画像だけ、盲検の放射線科医と比べて確かめた
  • 前方・後方の線を引く位置など、測り方の細部は原著の図1で確かめる。同じ画像でも、測る断面(できるだけ正中に近い矢状断)や線の位置で値が変わる
  • このツールは、入れられた4つの長さから比を出すだけで、画像の測定そのものはしない

出典

  1. Figueira FFA, Santos VS, Figueira GMA, Silva ACM. Corpus callosum index: a practical method for long-term follow-up in multiple sclerosis. Arq Neuropsiquiatr. 2007;65(4A):931-935.(Abstract、Methods(Imaging)、Discussion) PMID: 18094848、DOI: 10.1590/S0004-282X2007000600001、http://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S0004-282X2007000600001&lng=en&tlng=en[原著]
  2. 日本神経学会 監修,「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン」作成委員会 編. 多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン 2023. 医学書院; 2023.(第Ⅲ章 Q5-5 脳萎縮の評価はどのように行うか?(p.217)) https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdf/koukasyo_nmosd_2023.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。