補正血小板増加数(CCI)
血小板輸血の効果を、増加数・体表面積・輸血した血小板数から評価する(輸血後 16〜24 時間)
あと 4 項目
計算式
- CCI(/μL)= 輸血後の血小板増加数(/μL)× 体表面積(m²)÷ 輸血した血小板の総数(×10¹¹個)
- 輸血後の血小板増加数 = 輸血後の血小板数 − 輸血前の血小板数
- 体表面積(m²)は Du Bois 式: 身長(cm)の0.725乗 × 体重(kg)の0.425乗 × 71.84 ÷ 10,000
- 判定は輸血療法実践ガイドの区切り: 輸血後 16〜24 時間の CCI が 5,000 未満なら不応を疑う
注意
- 5,000 の区切りは、輸血後 16〜24 時間に血小板数を測って求めた CCI についての値(輸血療法実践ガイド)。2025 年改訂版の血小板製剤の使用ガイドラインは、輸血直後の CCI 測定は診断的意義に乏しいとして推奨せず、輸血後 1〜4 時間の CCI は非免疫性の要因の影響でばらつきが大きく、確定診断のルーチン評価には推奨しないとしている
- 2025 年改訂版の血小板製剤の使用ガイドラインは、輸血翌日に血小板の増加が 1 万/μL 未満で、かつ CCI が 5,000 未満であれば「血小板輸血不応」と判定し、再現性があれば確定とする。輸血療法実践ガイドは CCI 5,000 未満を「不応を疑う」としている。このツールは CCI だけを見て、増加数の 1 万/μL 未満の条件は見ない
- 血小板輸血不応の大半(80〜90%)は非免疫性とされる。不応と判断されたら、まず非免疫性の要因(感染症、薬剤、脾腫・脾機能亢進、活動性出血、DIC など)を確認して対処する(2025 年改訂版の血小板製剤の使用ガイドライン、推奨度 1C)
- 体表面積は身長・体重から Du Bois 式(0.007184 × 体重の0.425乗 × 身長の0.725乗)で求める。2025 年改訂版の血小板製剤の使用ガイドラインは、同じ Du Bois 式の定数を 71.8 と書いている。このツール群の体表面積(BSA)の計算と同じ定数を使う
- 輸血した血小板の総数は、製剤の含有血小板数。日本の血小板濃厚液は 1 単位に 0.2×10¹¹ 個以上、10 単位に 2.0×10¹¹ 個以上を含むと書かれている。「以上」の下限値を入れると、実際の含有数が多いときは CCI が実際より大きく出る
- 旧「血液製剤の使用指針」(平成29年3月版)は、合併症などのない場合、輸血後 10 分〜1 時間の CCI は少なくとも 7,500/μL 以上、翌朝または 24 時間後の CCI は通常 4,500/μL 以上と書いていた。この指針は令和8年3月24日付の厚生労働省の通知で廃止され、このツールは現行の輸血療法実践ガイド(16〜24 時間後・5,000 未満)の区切りを使う
- 判定は表示する値(整数)で決める。たとえば 4999.6 は 5,000 と表示されるので「5,000 以上」になる
出典
- 日本輸血・細胞治療学会ガイドライン委員会. 輸血療法実践ガイド. 令和8年2月.(I 2 輸血用血液製剤の種類と保管方法 b) 血小板製剤(1 単位の含有数、p.14)、III 血液製剤の使用 2 血小板製剤 4) 投与量(p.53)・5) 効果の評価(p.54)) https://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2026/02/c94fb40adf823eac4fe9feb13f6d6c60.pdf[ガイドライン]
- 日本輸血・細胞治療学会ガイドライン委員会. 輸血療法実践ガイド(令和8年6月). 日本輸血・細胞治療学会誌. 2026;72(3):521-570.(III 血液製剤の使用 2 血小板製剤 5) 効果の評価(p.547)) https://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2026/06/649c46ef1fc18fd46b2738c551e1be4f.pdf[ガイドライン]
- 高見昭良, 緒方正男, ほか. 科学的根拠に基づいた血小板製剤の使用ガイドライン:2025年改訂版. 日本輸血・細胞治療学会誌. 2026;72(1):17-39.(CQ7 の解説(p.30)、12.濃厚血小板製剤の効果(p.22)) https://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2026/02/072010017.pdf[ガイドライン]
- Du Bois D, Du Bois EF. A formula to estimate the approximate surface area if height and weight be known. Arch Intern Med. 1916;17(6):863-871.(p.870)(原典未見) DOI: 10.1001/archinte.1916.00080130010002、https://zenodo.org/records/1423319[原著]
- 厚生労働省. 血液製剤の使用指針(平成29年3月). 別添.(IV 血小板濃厚液の適正使用 5. 効果の評価(p.22)) https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000161115.pdf[ガイドライン]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
- 厚生労働省医薬局長. 「血液製剤の使用指針」、「輸血療法の実施に関する指針」及び「血液製剤保管管理マニュアル」の廃止並びに「輸血療法実践ガイド」の周知について. 医薬発0324第2号. 令和8年3月24日.(本文(廃止の記載))[ガイドライン]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
確認日: 2026-10-21
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。