CREDO-Kyoto 血栓性リスクスコア
PCI を受けた患者の退院後の血栓イベントの危険を、貧血・腎臓病・血管病・年齢などの点数で見る
あと 8 項目
注意
- PCI を受けた日本の患者から作ったスコア。入院中に死亡、心筋梗塞、ステント血栓症、虚血性脳卒中、出血のあった人は作るときの対象から外れていて、退院後の長期の危険を見るもの。原著は、日本人の患者のデータに基づく結果で、日本の外への当てはめには慎重であるべきだと述べ、東アジアの患者は欧米の患者より血栓イベントの率が低いことにも触れている
- 判別能は中等度。原著は、血栓イベントの判別能(AUC)を導出コホートで 0.68、検証コホートで 0.64 とし、予測の正確さは中程度だとしている。日本循環器学会の2020年フォーカスアップデート版も、AUC が 0.6〜0.75 で十分といえる値ではないとしている
- 点数に基づいて抗血栓療法を選ぶと成績が良くなるかを前向きに調べた研究はない(日本循環器学会の2020年フォーカスアップデート版)。点数だけで抗血小板薬の種類や期間を決めるものではない
- 同じ原著の出血性リスクスコアとは別のスコア。共通の4項目は点数が違い、心不全は血栓性で1点(出血性は2点)、心房細動は血栓性で2点(出血性は1点)。高度の慢性腎臓病と末梢血管疾患はどちらも2点。血栓の危険が高い人は出血の危険も高いことが多いので、両方を見る
- ヘモグロビンは 11 g/dL 未満で2点。ちょうど 11.0 g/dL は0点。年齢は 75 歳以上で1点(74 歳は0点)。高度の慢性腎臓病は透析中、または eGFR 30 mL/min/1.73m² 未満で、eGFR 30〜59 の中等度は点数にならない
- 原著は、心不全・糖尿病・末梢血管疾患・心房細動・慢性完全閉塞(CTO)について、詳しい定義を書いていない。施設の診断に従って選ぶ
- 原著は、前にステント血栓症や出血を起こしたかどうかの情報がなかったことを、限界として挙げている(血栓性・出血性のスコアに共通の限界)。そうした既往が極めて高い危険と強く結びつく可能性がある
出典
- Natsuaki M, Morimoto T, Yamaji K, et al. Prediction of Thrombotic and Bleeding Events After Percutaneous Coronary Intervention: CREDO-Kyoto Thrombotic and Bleeding Risk Scores. J Am Heart Assoc. 2018;7(11):e008708.(Table 2、Table 3、Methods) PMID: 29789335、DOI: 10.1161/JAHA.118.008708、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6015347/[原著]
- 合同研究班参加学会(日本循環器学会ほか). 2020年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 冠動脈疾患患者における抗血栓療法. 2020(2024年2月9日更新).(第1章 4. 本邦からのリスク評価の指標、表7(p.12-13)) https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Kimura_Nakamura.pdf[ガイドライン]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。