臨床計算ツール

DAPT スコア

ステント留置後12か月以降に DAPT を延長する利益と害

あと 9 項目

18〜100
歳

年齢が高いほど点が下がる(65歳以上75歳未満で −1点、75歳以上で −2点)

喫煙(現在吸っている、または過去1年以内に吸っていた)
糖尿病
今回 PCI を受けたとき、心筋梗塞の状態で受診した
以前に PCI または心筋梗塞を経験している
パクリタキセル溶出性ステントを留置した
留置したステントの径が 3 mm 未満
心不全の既往がある、または左室駆出率(LVEF)が 30% 未満
静脈グラフトにステントを留置した

注意

  • 対象は、ステント留置後12か月の DAPT を、出血・心筋梗塞・脳卒中・ステント血栓症・再度の血行再建を起こさず、きちんと続けられた人。原著はその人たちの中から導いたスコアで、日本循環器学会のガイドラインも「1年間 DAPT に耐えた低リスクの患者にだけ使える」と書いている
  • 原著の DAPT 研究では、長期の抗凝固療法を受けている人・抗血小板薬の中断が14日を超える手術の予定がある人・余命が3年未満の人は除かれている。出血リスクが高い、または薬を続けられないことを理由に金属ステントを選んだ人にも使えない
  • 比べたのはチエノピリジン(クロピドグレルまたはプラスグレル)とプラセボ。チカグレロルなど別の抗血小板薬の組み合わせでは、利益と害の釣り合いが違うかもしれない
  • 原著は探索的な解析で、判別力(C 統計量)の見かけの値は虚血が 0.70・出血が 0.68、検証群(PROTECT 試験)では 0.64 だった。スコアを使うことで転帰が良くなるかは示されていないと、原著は述べている
  • このスコアは出血だけのスコアではない。ステント留置前の出血リスクの評価には、日本版の高出血リスク(HBR)の基準などを使う

出典

  1. Yeh RW, Secemsky EA, Kereiakes DJ, et al. Development and validation of a prediction rule for benefit and harm of dual antiplatelet therapy beyond 1 year after percutaneous coronary intervention. JAMA. 2016;315(16):1735-1749.(図2(DAPT スコアの点数)) PMID: 27022822、DOI: 10.1001/jama.2016.3775、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5408574/[原著]
  2. 日本循環器学会. 2020年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 冠動脈疾患患者における抗血栓療法(木村一雄, 中村正人, 班長. 2020年3月13日発行, 2024年2月9日更新).(第1章 2.「海外からの出血リスク評価の指標」(p.10)・表4(p.11)) https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Kimura_Nakamura.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。