臨床計算ツール

DESIGN-R® 2020(褥瘡の経過評価)

褥瘡の状態を、深さ・滲出液・大きさ・炎症/感染・肉芽組織・壊死組織・ポケットで評価して点にする

あと 9 項目

深さ(Depth)

創内の一番深い部分で評価する。創底が浅くなってきたら、それに相応の深さとして評価する。深さは合計の点に入れない(記録の先頭に書く)。DTI 疑いは視診・触診と補助データ(発生経緯・血液検査・画像診断など)から判断する

滲出液(Exudate)

ガーゼを貼った場合を想定して、ドレッシング材やガーゼに付いた滲出液の量で判定する

0〜30
cm

持続する発赤の範囲も皮膚損傷に含めて測る。毎回同じ体位で、外から見える皮膚損傷を測り、ポケットは含めない。水疱があれば水疱の部分も含め、上皮化した部分と周囲の浸軟した皮膚は含めない。皮膚損傷がなければ、長径・短径とも 0 を入れる

0〜30
cm

長径に直交する最大の径。長径×短径の値(cm²)で点が決まる

炎症/感染(Inflammation/Infection)

I3C(臨界的定着疑い)と I3(局所の明らかな感染徴候)のどちらを選んでも点は 3 点

肉芽組織(Granulation)

良性肉芽が創面に占める割合で判定する。創が治った・創が浅い(d0・d1 など)・DTI 疑いのときは g0。DU(壊死組織で覆われている)のときは、見えている肉芽で評価する。DDTI のときは基本的に g0

壊死組織(Necrotic tissue)

壊死組織が混在しているときは、全体として多いほうの状態で評価する

0〜40
cm

毎回同じ体位で測り、ポケット部に鑷子や綿棒を入れて開口範囲を確かめる。ポケットがなければ、長径・短径とも 0 を入れる

0〜40
cm

ポケット全周の長径×短径から、上の潰瘍(皮膚損傷)の長径×短径を引いた値(cm²)で点が決まる

計算した値

  • 長径(cm)× 短径(cm)。0 は皮膚損傷なし(s0)
  • ポケット全周の長径(cm)×短径(cm)から、皮膚損傷の長径(cm)×短径(cm)を引く。全周の値が 0 ならポケットなし(p0)。全周の面積が潰瘍の面積より小さいときは計算できない

注意

  • 合計は深さ(d/D)を除く6項目(滲出液・大きさ・炎症/感染・肉芽組織・壊死組織・ポケット)の点で、0〜66 点。点が大きいほど重症度が高い。各項目は小文字より大文字のほうが重症度が高い区分
  • 評価用紙の名称は「褥瘡経過評価用」。この画面は褥瘡の経過を評価する用紙の項目を、そのまま点にする。合計に判定の区分(軽症・重症など)はない
  • 深部損傷褥瘡(DTI)疑い(DDTI)のときは、合計点は予後予測に使えない。創の深さがはっきりしてきたら深さの判定を変える。DDTI・DU のどちらも、深さが判定できるようになった時点で判定を変える
  • 滲出液: 1日1回の交換でもドレッシング材から滲出液があふれ出るときは E6。1日2回交換していてもガーゼに付くのがごく少量なら e1
  • 炎症/感染: 「3C」と「3」のどちらを記録する場合も 3 点
  • 大きさとポケットは、毎回同じ体位で測る。大きさでは外から見える皮膚損傷を測り、ポケットの部分は測らない

出典

  1. 日本褥瘡学会. 改定 DESIGN-R 2020 褥瘡経過評価用(評価用紙).(表(各項目の区分と点)、脚注 *1〜*5) https://www.jspu.org/medical/design-r/docs/design-r2020.pdf[ガイドライン]
  2. 日本褥瘡学会(編). 褥瘡状態評価スケール 改定 DESIGN-R 2020 コンセンサス・ドキュメント. 照林社; 2020.(採点方法(pp.12-18)、記載例(図1・図4・図8)、DTI 疑いの意義(p.20)) https://www.jspu.org/medical/books/docs/design-r2020_doc.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-20

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。