臨床計算ツール

eGFRcys(シスタチンCによる日本人の推算GFR)

血清シスタチンC・年齢・性別から、日本人の推算GFR(JSN eGFRcys)とGFR区分を出す

あと 3 項目

18〜100
歳
性別
0.4〜8
mg/L

国際的標準物質に基づいて測った値を、mg/L で入れる。例: 0.85

計算式

  • eGFRcys(mL/分/1.73m²)= 104 × 血清シスタチンC(mg/L)^−1.019 × 0.996^年齢(歳)− 8(男性)
  • 女性は「104 × 血清シスタチンC^−1.019 × 0.996^年齢」に 0.929 を掛けてから 8 を引く

注意

  • この式は18歳以上に適用する(小児には使えない)。シスタチンCは、国際的標準物質に基づいて測った値(mg/L)を使う
  • シスタチンCは筋肉量の影響を受けないが、甲状腺機能・喫煙・炎症・脂肪量・妊娠・免疫抑制薬などの影響を受ける。腎機能の評価ではまずクレアチニンによる推算(eGFRcr)を使い、筋肉量が標準と大きく異なる人など eGFRcr の正確性に懸念があるときに、eGFRcys を参考にして総合的に判断する
  • 測定したGFR(イヌリンクリアランス)の±30%の範囲に入る人の割合は、eGFRcr が75%、eGFRcys が78%、2つの平均値が82%で、平均値のほうがそれぞれ単独より正確性が増すことが知られている。クレアチニンによる推算(JSN eGFRcr)は、別の計算「CCr(Cockcroft-Gault)・eGFR」で出せる
  • GFR 15 未満(G5)では、血清シスタチンCはクレアチニンと比べて高値にならず、頭打ちになることが多い。この式は、それを考えて定数 −8 を引く形で、計算値がマイナスになることがある。マイナスのときは、eGFRcys<5 mL/分/1.73m² と評価する
  • GFR区分だけでは CKD の重症度は決まらない(原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせて評価する)。GFR区分は、表示する値(小数第1位まで)で決める

出典

  1. Horio M, Imai E, Yasuda Y, Watanabe T, Matsuo S; Collaborators Developing the Japanese Equation for Estimating GFR. GFR estimation using standardized serum cystatin C in Japan. Am J Kidney Dis. 2013;61(2):197-203.(本文)(原典未見) PMID: 22892396、DOI: 10.1053/j.ajkd.2012.07.007[原著]
  2. 日本腎臓学会編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023. 東京医学社; 2023.(第1章 前文(p.1)、1-2-1(JSN eGFRcys の式と対象年齢 p.5、解説 p.5〜6)、CKD 重症度分類(表1 p.4)) https://jsn.or.jp/data/gl2023_ckd_ch01.pdf[ガイドライン]
  3. 日本腎臓学会編. CKD診療ガイド 2012. 東京医学社; 2012.(eGFR男女・年齢別早見表(血清シスタチンC に基づく GFR 推算式早見表)) https://cdn.jsn.or.jp/guideline/pdf/CKDguide2012_3.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。