臨床計算ツール

ELTS スコア

慢性期の CML の診断時に、年齢・脾臓・血小板数・末梢血の芽球から、CML に関連した死亡の見込みでリスク群を出す

あと 4 項目

18〜100
歳

診断時(治療を始める前)の満年齢

0〜30
cm

診断時(治療を始める前)の値。触診で肋骨弓の下に触れる最大の距離。触れなければ 0

1〜200
×10⁴/μL

例: 35.0(35 万/μL)。結果が ×10⁹/L・×10³/μL で「350」なら 35.0、/μL で「350000」なら 35.0 と入れる。診断時(治療を始める前)の値

0〜20
%

診断時(治療を始める前)の末梢血の白血球分画の割合。整数に丸めて入れる(例: 0・2・7)

計算式

  • ELTS スコア = 0.0025 × (年齢 ÷ 10)³ + 0.0615 × 脾臓の大きさ cm + 0.1052 × 末梢血の芽球 % + 0.4104 × (血小板数 10⁹/L ÷ 1000)^−0.5
  • 血小板数は 万/μL で入れ、式の前に 10 倍して ×10⁹/L にする(35 万/μL = 350 ×10⁹/L)
  • 低リスクは 1.5680 以下、中間リスクは 1.5680 を超え 2.2185 以下、高リスクは 2.2185 を超える(小数第4位に丸めた値で決める)

注意

  • 診断時(治療を始める前)の値で計算する(ELN の頁は、すべての項目を診断時に評価すると書く)。年齢は満年齢で入れ、ELN の頁はこのスコアを 18 歳を超える患者で検証したと書く
  • ELTS スコアは、主にイマチニブで治療された 2205 人の患者のデータから作られ、CML に関連した死亡(病気に特異的な死亡。非 CML の死亡は競合する事象として扱う)での生存を指標にした。ELN の頁は、末梢血の芽球を整数に丸めて入れ、スコアは小数第4位に丸めると書く
  • 現在の位置づけ: ELN 2025 は、以前の予後スコア(Sokal・Euro・EUTOS)は ELTS スコアに置き換わったと述べ、ELTS の計算ページを示す。日本血液学会の造血器腫瘍診療ガイドライン2024年版は、ELTS スコアが多数例の検討で白血病関連死亡や長期の全生存と相関することが知られていると述べる
  • 5154 人を比べた研究(Pfirrmann ら 2020)では、ELTS スコアは Sokal・Euro・EUTOS より、CML に特異的な生存でも全生存でも予後の判別が良かったと、原著者らの総説(2025)が述べる
  • 血小板数は 万/μL で入れ、式の前に 10 倍して ×10⁹/L にする。血小板数が 0.1 万/μL(1 ×10⁹/L)未満は、式が血小板数で割るので受け付けない
  • 群は、表示するスコア(小数第4位まで)で決める。ELN の頁は境目を「低 ≦1.5680、中間 >1.5680 かつ ≦2.2185、高 >2.2185」と書き、日本血液学会 2024年版と ELN 2020 の表は「低 <1.5680、中間 1.5680〜2.2185」と書く。境目ちょうどの 1.5680 は、この定義では低リスク(ELN の頁と総説の表記)にした

出典

  1. Pfirrmann M, Baccarani M, Saussele S, et al. Prognosis of long-term survival considering disease-specific death in patients with chronic myeloid leukemia. Leukemia. 2016;30(1):48-56.(全体)(原典未見) PMID: 26416462[原著]
  2. European LeukemiaNet. The EUTOS long-term survival (ELTS) score(計算ページ). ELN Foundation.(式・区切り・単位と入力の注意) https://www.leukemia-net.org/leukemias/cml/elts_score/[ガイドライン]
  3. Hochhaus A, Baccarani M, Silver RT, et al. European LeukemiaNet 2020 recommendations for treating chronic myeloid leukemia. Leukemia. 2020;34(4):966-984.(Table 2(a: 式と群の区切り・表の注)) PMID: 32127639、DOI: 10.1038/s41375-020-0776-2、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7214240/[ガイドライン]
  4. 日本血液学会編. 造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版). 金原出版; 2024.(I 白血病 CML 総論 表2「診断時の予後スコア」と本文) https://www.jshem.or.jp/gui-hemali/1_4.html[ガイドライン]
  5. Lauseker M, Hoffmann VS, Pfirrmann M. Prognostic scoring systems in chronic myeloid leukaemia. Leukemia. 2025;39(5):1046-1052.(Table 1、Scores in CML、Comparisons of scores) PMID: 40234613、DOI: 10.1038/s41375-025-02606-6、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12055577/[解説・総説]
  6. Apperley JF, Milojkovic D, Cross NCP, et al. 2025 European LeukemiaNet recommendations for the management of chronic myeloid leukemia. Leukemia. 2025;39(8):1797-1813.(Prognosis) PMID: 40646132、DOI: 10.1038/s41375-025-02664-w、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12310532/[ガイドライン]
  7. 単位の換算: 血小板数 1 万/μL = 10,000/μL = 10 ×10⁹/L(×10⁹/L = ×10³/μL)。ELN の頁は式の血小板を 10⁹/L で入れると書くので、画面の入力(日本の検査の報告の 万/μL)を式の前に 10 倍する[式の導き方]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。