臨床計算ツール

経管栄養の速度・終了時刻

栄養剤の量と投与の時間から速度(mL/h)を、開始時刻から終わる時刻を求める

速度 あと 2 項目
終わる時刻 あと 2 項目

1〜3000
mL

1回に注入する量(例: 400 mL)

10〜1440
分

例: 1時間30分 = 90、24時間 = 1440

例: 14:30 / 1430

計算式

  • 速度(mL/h)= 栄養剤の量(mL)÷ 投与の時間(分)× 60
  • 終わる時刻 = 開始の時刻 + 投与の時間(24時を過ぎたら翌日の時刻)

注意

  • 量と時間の換算だけの計算。栄養剤の種類・量・速度は、医師・管理栄養士・NST の指示と施設の手順に従う。このツールは速度の目安や、速すぎる・遅すぎるの判定を出さない
  • 開始する速度の例は、状況ごとに書かれている(羊土社の教科書は、幽門後への持続投与を 10〜20 mL/h から始めて、副作用がなければ8〜24時間ごとに増やす。MSDマニュアルは、ポンプを使う投与を 20〜30 mL/h から始め、目標の速度まで4〜8時間ごとに 10〜20 mL/h ずつ増やすとしている)。目安の数値は施設の栄養療法の手順で確かめる
  • 投与の方法で選び方が変わる。静脈経腸栄養ガイドライン 第3版は、胃内に投与するときはボーラス・間歇・周期・持続のどれでもよいが、ボーラスか間歇が第一選択、空腸内に投与するときは持続が望ましいとしている
  • 誤嚥性肺炎や、下痢・腹部膨満などの消化器の合併症を防ぐため、栄養剤の投与速度・浸透圧などに注意する(ガイドライン 第3版)。悪心・嘔吐・腹部膨満・腹痛は、投与速度・体位・胃内残留量をモニタリングする(同)
  • 幽門後へ投与するとき、栄養剤に耐えられないおそれがある場合(腹部の不快感・膨満・下痢などが起きるおそれがあるとき)は、低い速度で始めてゆっくり増やしてよい、とMSDマニュアルは書いている
  • 量には栄養剤の量だけを入れる。時間は注入の始めから終わりまで。途中で止めた時間や速度を変えた分は、この計算に含まれない

出典

  1. 量と時間の換算: 速度(mL/h)= 量(mL)÷ 時間(h)= 量(mL)÷ 時間(分)× 60。終わる時刻 = 開始の時刻 + 時間。時刻は24時間で一周する(24時を過ぎたら翌日)[式の導き方]
  2. 日本静脈経腸栄養学会. 静脈経腸栄養ガイドライン 第3版 Quick Reference. 2013.(PART I 経腸栄養アクセスの管理 Q8(A8.1・A8.2)、PART II 合併症予防のためのモニタリング Q14(A14.1)) https://files.jspen.or.jp/2014/04/201404QR_guideline.pdf[ガイドライン]
  3. 書籍「キーワードでわかる臨床栄養 改訂版」. 羊土社. 第8章 8-1「経腸栄養法の適応と投与方法」.(第8章 8-1 D. 投与速度)[成書]
  4. Mogensen KM, Robinson MK. Enteral Nutrition. In: Merck Manual Professional Version(MSD マニュアル プロフェッショナル版の原版). Full review Sept 2024.(Administration of Enteral Nutrition(Pump-assisted feeding の段落)) https://www.merckmanuals.com/professional/nutritional-disorders/nutritional-support/enteral-nutrition[成書]

確認日: 2026-10-12

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。