臨床計算ツール

ESSDAI(シェーグレン症候群の疾患活動性)

12 の領域ごとに活動性(なし・低・中・高)を選び、領域の重みを掛けて足して、シェーグレン症候群の全身の疾患活動性を 0〜123 点で見る。5 点以上は重症(指定難病)

あと 12 項目

健康状態(全身症状)

感染症による発熱と、自分で意図した減量は除く。指定難病 53 の表は「低」と「中」の両方に盗汗を書くが、user guide 2015 は盗汗が寝間着を濡らすほどなら「中」、それより軽い全身症状なら「低」と書き分ける。発熱は週 2 回以上 38.5℃ を超えれば「中」。低は 3 点、中は 6 点で、この領域だけで重症(5 点以上)かが変わる

リンパ節腫脹

リンパ節腫脹と脾腫、現在の悪性 B 細胞増殖性疾患を見る

腺症状(唾液腺・涙腺の腫脹)

結石や感染による腫脹は除く

関節症状

変形性関節症は除く。「現在、活動性の関節症状がない」ときは「なし」

皮膚症状

不可逆的な障害による安定した長期の症状は「なし」とする。「現在、活動性の皮膚症状がない」ときは「なし」

肺病変

不可逆的な障害による安定した長期の症状、喫煙など疾患に無関係の呼吸器障害は「なし」とする。呼吸機能は DLCO・FVC(%)。息切れの分類は NYHA

腎病変

「なし」は、蛋白尿が 0.5 g/日未満で血尿・膿尿・アシドーシスがない場合、または不可逆的な障害による安定した持続性蛋白尿。腎生検をしていれば組織所見を優先して評価する。疾患に無関係の腎病変は「なし」とする

筋症状(筋炎)

筋電図か筋生検で異常のある筋炎を見る。ステロイドによる筋脱力は除く。CK は施設の基準値(N)に対する倍率

末梢神経障害

不可逆的な障害による安定した長期の症状、疾患に無関係の末梢神経障害は「なし」とする

中枢神経障害

不可逆的な障害による安定した長期の症状、疾患に無関係の中枢神経障害は「なし」とする。この領域には「低」の段がない

血液障害(自己免疫性の血球減少)

自己免疫性の血球減少だけを見る。ビタミン欠乏・鉄欠乏・薬剤誘発性の血球減少は除く。好中球・リンパ球は /mm³、血小板は /μL、Hb は g/dL。複数に当てはまるときは最も高い段

生物学的所見

複数に当てはまるときは最も高い段。IgG は mg/dL。IgG が 2000 mg/dL ちょうどのときは、指定難病 53 の表は「低」と「中」の両方に書くが、user guide の表では 20 g/L ちょうどは「低」(注意の欄)

注意

  • シェーグレン症候群の全身の疾患活動性を、12 の領域で測る指標。領域ごとに最も当てはまる活動性を1つ選び、「領域の重み × 活動性」を足す(0〜123 点)。この画面は、領域の点(健康状態 3、リンパ節 4、腺 2、関節 2、皮膚 3、肺 5、腎 5、筋 6、末梢神経 5、中枢神経 5、血液 2、生物学的所見 1 に、活動性 1〜3 を掛けた値)を選択肢に書いてある
  • 指定難病 53(シェーグレン症候群)は、一次性・二次性ともに ESSDAI で軽症と重症に分け、5 点以上を重症、5 点未満を軽症とする。重症が医療費助成の対象で、軽症でも高額な医療を継続する必要がある人は助成の対象になる(留意事項)。治療開始後の重症度は、適切な医学的管理の下で治療が行われている状態で、直近6か月で最も悪い状態で見る(留意事項)
  • 中枢神経障害の「中」は、指定難病 53 の表では活動性の欄が「低 1」と「高 3」だけの並びで、「中」の説明が「1」の欄に付いている(重み 5 で 5 点になる書き方)。国際版の user guide(Seror 2015)の表は、中枢神経の中等度を 10 点、高度を 15 点とし、全体の最大 123 点と合う。この画面は 10 点・15 点で書いた
  • IgG の境目が資料で重なる。指定難病 53 の表は「低」を 1600〜2000 mg/dL、「中」を 2000 mg/dL 以上と書き、ちょうど 2000 がどちらにも入る。user guide の表は、低を 16〜20 g/L、中を 20 g/L 超とするので、ちょうど 20 g/L(2000 mg/dL)は「低」。この画面の選択肢の言葉は指定難病 53 の表どおりのままなので、選ぶのは利用者である
  • 健康状態(全身症状)の盗汗は、指定難病 53 の表では「低」と「中」の両方に書かれ、程度の書き分けが無い。国際版の user guide(Seror 2015)は、寝間着が濡れるほどの盗汗なら「中」(6 点)、それより軽い全身症状(微熱・間欠熱 37.5〜38.5℃、軽い盗汗、体重 5〜10% の減少)なら「低」(3 点)と書き分ける。この領域の 3 点と 6 点で、重症(5 点以上)かどうかが変わりうる
  • 領域の評価は「現在の活動性」。不可逆的な障害による安定した長期の症状は活動性なしとする(皮膚・肺・腎・末梢神経・中枢神経の付記)。ステロイドによる筋脱力、ビタミン欠乏・鉄欠乏・薬剤誘発性の血球減少は、筋・血液の領域から除く(付記)
  • 血球の数・蛋白尿・IgG は、この画面では数を入れずに段を選ぶ形にした。数と単位(好中球・リンパ球 /mm³、血小板 /μL、Hb g/dL、蛋白尿 g/日、IgG mg/dL)は選択肢の言葉のとおり。検査の報告の単位が違うとき(血小板が万/μL など)は換算して当てはめる

出典

  1. 厚生労働省. 指定難病 53 シェーグレン症候群(令和8年4月時点の指定難病の概要、診断基準等). 重症度分類(ESSDAI の表・付記・留意事項).(重症度分類(ESSDAI の表)・付記「ESSDAI における各領域の評価基準」・留意事項 1〜3) https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001173541.pdf[ガイドライン]

    上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)

  2. Seror R, Ravaud P, Bowman SJ, et al. EULAR Sjögren's syndrome disease activity index: development of a consensus systemic disease activity index for primary Sjögren's syndrome. Ann Rheum Dis. 2010;69(6):1103-1109.(本文)(原典未見) PMID: 19561361、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2937022/[原著]
  3. Seror R, Bowman SJ, Brito-Zeron P, et al. EULAR Sjögren's syndrome disease activity index (ESSDAI): a user guide. RMD Open. 2015;1(1):e000022.(表1〜12(各領域の活動性と点)) PMID: 26509054、DOI: 10.1136/rmdopen-2014-000022、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4613159/[ガイドライン]

確認日: 2026-10-20

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。