推定胎児体重(日本式)
超音波で測った児頭大横径・腹部周囲長・大腿骨長から、日本超音波医学会の式で推定体重(g)を求める
あと 3 項目
計算式
- 推定胎児体重(g)= 1.07 × BPD³ + 0.30 × AC² × FL(BPD・AC・FL は cm)
- 入力は mm なので、式に入れる前に 10 で割って cm にする(例: BPD 93.0 mm → 9.30 cm)
- 1.07 × BPD³ が頭部の重さ、0.30 × AC² × FL が躯幹部の重さに当たる。結果は g の整数に四捨五入する
注意
- 超音波の計測値から計算した推定体重には、10%程度の誤差は避けられない。10%の誤差は、1,000 g なら ±100 g、2,000 g なら ±200 g にあたる
- 児頭が骨盤内に入り込んでいるなど、BPD を正確に測れないときは、推定体重は計算しない。正確に測れたと考えられる計測値で胎児発育を評価する
- 胎児発育の評価は、妊娠週数と推定体重を胎児発育曲線(基準値)に当てて見る。この道具は基準値との比較を行わない。機器に表示される「妊娠○週相当」の値は、胎児発育の評価に使えない
- 胎児発育の評価は妊娠週数(予定日)が正しいことが前提で、複数回の計測値の推移を見て総合的に判断する
- 骨盤位でも、多胎でも、推定体重は頭位・単胎と同じ方法で推定する
- BPD・AC・FL の入力は mm。式は cm の値で書かれているので、3つとも cm の値を入れると体重は1000分の1に、一部だけ cm の値を入れると、その値を使う項(頭部の 1.07×BPD³、躯幹部の 0.30×AC²×FL)だけが小さくなり、体重は実際より大きく小さく出る
出典
- 平成23年度厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「地域における周産期医療システムの充実と医療資源の適正配置に関する研究」. 「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル. 平成24年3月.(第3章 推定胎児体重の計算法について(式、p.11-15)、第5章 胎児発育評価法の実際(評価のポイント、p.22-27)) https://www.jaog.or.jp/sep2012/diagram/notes/taiji_2012.pdf[ガイドライン]
- 単位の換算: 式は BPD・AC・FL を cm で書く(保健指導マニュアル 第3章の式)。入力は超音波の計測値で一般的な mm にし、式に入れる前に 10 で割って cm にする[式の導き方]
- Shinozuka N, Okai T, Kozuma S, et al. Formulas for fetal weight estimation by ultrasound measurements based on neonatal specific gravities and volumes. Am J Obstet Gynecol. 1987;157(5):1140-1145.(原典未見)[原著]
- 日本超音波医学会 医学用語・診断基準委員会. 超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値の公示について. 超音波医学. 2003;30(3):J415-J438.(原典未見)[ガイドライン]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。