Fisher分類(原著)
くも膜下出血の発症時の頭部 CT の所見を4つのグループに分ける(原著の Fisher 1980。修正 Fisher とは別)
あと 1 項目
注意
- くも膜下出血の発症時の頭部 CT の所見から、血管攣縮のリスクを考えるための分類。診断や治療の方針を決める基準ではない
- 4つの group は分類で、点数ではない。番号が大きいほど重症という意味は無く(group 4 は、くも膜下出血が無いかびまん性のときの脳内・脳室内の血腫)、group の番号を平均したり点数のように統計処理したりしない(Komiyama 2015)
- 原著(Fisher 1980)は 47例の破裂した嚢状動脈瘤での検討で、分類の付け方は一部主観的なので結果は予備的と、抄録自身が書いている。原著が血管攣縮として見たのは、重い血管攣縮(severe vasospasm)で、症候性の血管攣縮の予測に使うなら、修正 Fisher(別の計算 modified-fisher-grade)との違いを確かめる
- 修正 Fisher(Frontera 2006。グレード0〜4)は、原著の Fisher 分類を改めた別の尺度で、原著の Fisher 分類を置き換えたものではない。グレード・group の番号が同じでも意味が違うので、記録にはどちらを使ったかを書く
- group 3 の厚さの境は「1 mm 以上」(Fisher 1980 の抄録、Komiyama 2015 の表)。2026年の総説の表(Dolotova)は「> 1 mm」と書いており、ちょうど 1 mm の扱いは資料で違う
- group 4 の書き方は資料で違う。Komiyama 2015 の表は「くも膜下出血が無い、またはびまん性だが、脳内または脳室内に血腫がある」と書く。2026年の総説の表(Dolotova)は「脳室内または脳実質内の血液がある」とだけ書き、くも膜下出血の条件を略している。この計算は前者の書き方に合わせた
出典
- Fisher CM, Kistler JP, Davis JM. Relation of cerebral vasospasm to subarachnoid hemorrhage visualized by computerized tomographic scanning. Neurosurgery. 1980;6(1):1-9.(抄録)(原典未見) PMID: 7354892、DOI: 10.1227/00006123-198001000-00001、https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7354892/[原著]
- 小宮山雅樹, 石黒友也, 中島英樹. Fisher group 4 の誤解(Letter to the Editor). 脳卒中の外科. 2015;43(3):232-233.(Table 1、本文) DOI: 10.2335/scs.43.232、https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/43/3/43_232/_article[解説・総説]
- Dolotova DD, Solominova TA, Polunina NA, Blagosklonova ER, Plyusova NS, Ramazanov GR, Muslimov RS, Solominov MV, Gavrilov AV. Inter-rater reliability of subarachnoid hemorrhage radiological grading scales: a systematic review and meta-analysis. J Clin Med. 2026;15(8):2899.(2.2節、Table 1) DOI: 10.3390/jcm15082899、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC13116611/[解説・総説]
確認日: 2026-10-13
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。