臨床計算ツール

Glasgow-Blatchford スコア

上部消化管出血で、治療(輸血・止血)が要る見込みの点数

あと 9 項目

5〜100
mg/dL
性別(ヘモグロビンの境目が男女で違う)
5〜20
g/dL
50〜250
mmHg
30〜200
回/分
黒色便がある
失神発作がある
肝疾患がある
心不全がある

注意

  • 上部消化管出血の患者に、入院の時点の項目(血液検査・血圧・脈拍・症状・合併症)で点数を付ける。原著は、輸血や出血を止める処置の必要、再出血、死亡を予測するために作り、小さな前向きの集団(197人)で確かめた段階で、外部での検証が必要と述べた
  • 原著の尿素(mmol/L)の境目を、日本の検査値の BUN(mg/dL)に改めた値(18.2・22.4・28.0・70.0 mg/dL)を使う
  • ヘモグロビンの境目は男女で違う(男性は 13 g/dL 未満から、女性は 12 g/dL 未満から点が付く)
  • 低リスクのカットオフは報告で違う(0 点または 2 点、1 点以下)。「1点以下」は、輸血・内視鏡的治療・IVR・手術・30日以内の死亡をまとめた転帰(介入なしの生存)での最適な閾値
  • 0点(または2点)をカットオフとして低リスクを絞り込むと、内視鏡的止血や輸血の必要を感度95%以上で見つけられ、死亡例もなかったという報告がまとめられている
  • 国際多施設の前向き研究(6病院・3012人)で、介入なしの生存を予測する閾値を 1点以下にしたときの感度は 98.6%、特異度は 34.6%、内視鏡的治療の必要を予測する閾値を 7点以上にしたときの感度は 80%、特異度は 57%だった

出典

  1. Blatchford O, Murray WR, Blatchford M. A risk score to predict need for treatment for upper-gastrointestinal haemorrhage. Lancet. 2000;356(9238):1318-1321.(抄録)(原典未見) PMID: 11073021、DOI: 10.1016/S0140-6736(00)02816-6[原著]
  2. 藤城光弘, 井口幹崇, 小野敏嗣, ほか. 非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン(第2版). 日本消化器内視鏡学会. 2023.(Table 3(p.5〜6)、本文(p.6〜7)) https://www.jges.net/wp-content/uploads/2023/12/93c2cf2ee7ab289bd734a82c6dee45c8.pdf[ガイドライン]
  3. Stanley AJ, Laine L, Dalton HR, et al. Comparison of risk scoring systems for patients presenting with upper gastrointestinal bleeding: international multicentre prospective study. BMJ. 2017;356:i6432.(抄録) PMID: 28053181、DOI: 10.1136/bmj.i6432、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5217768/[原著]
  4. 尿素 mmol/L と BUN mg/dL の換算: 尿素1分子に窒素原子が2個あるので、窒素 14.007(CIAAW 標準原子量)から BUN mg/dL = 尿素 mmol/L × 28.014 ÷ 10 = 尿素 mmol/L × 2.8014。尿素 6.5・8.0・10.0・25.0 mmol/L = BUN 18.21・22.41・28.01・70.04 mg/dL で、ガイドラインの表は小数第1位に丸めた 18.2・22.4・28.0・70.0 を使う(換算式)[式の導き方]

確認日: 2026-10-14

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。