臨床計算ツール

Hasford スコア(Euro スコア)

慢性期の CML の診断時に、年齢・脾臓・血小板数・芽球・好酸球・好塩基球から予後のリスク群を出す

あと 6 項目

18〜100
歳

診断時(治療を始める前)の年齢

0〜30
cm

診断時(治療を始める前)の値。触診で肋骨弓の下に触れる最大の距離。触れなければ 0

1〜200
×10⁴/μL

例: 35.0(35 万/μL。1500 ×10⁹/L は 150 万/μL)。結果が ×10⁹/L・×10³/μL で「350」なら 35.0、/μL で「350000」なら 35.0 と入れる。診断時(治療を始める前)の値

0〜20
%

診断時(治療を始める前)の値。末梢血の白血球分画の割合

0〜15
%

診断時(治療を始める前)の値。末梢血の白血球分画の割合

0〜30
%

診断時(治療を始める前)の値。末梢血の白血球分画の割合

計算式

  • Hasford スコア = 1000 ×[0.6666(年齢 50 歳以上のとき)+ 0.0420 × 脾臓の大きさ cm + 0.0584 × 末梢血の芽球 % + 0.0413 × 末梢血の好酸球 % + 0.2039(好塩基球 3% 以上のとき)+ 1.0956(血小板数 1500 ×10⁹/L 以上のとき)]
  • 血小板数は 万/μL で入れ、式の前に 10 倍して ×10⁹/L にする(150 万/μL = 1500 ×10⁹/L)
  • 低リスクは 780 以下、中間リスクは 780 を超え 1480 以下、高リスクは 1480 を超える(小数第2位に丸めた値で決める)

注意

  • 診断時(治療を始める前)の値で計算する。治療を受けた後の患者や、慢性期の後期の患者には使わない
  • Hasford(Euro)スコアは、インターフェロンα で治療された欧州の患者 908 人のデータから作られ、別の 493 人で確かめられた(1998 年)。インターフェロンの治療の患者で作ったモデルは、第3世代のチロシンキナーゼ阻害薬を使う現在の治療の患者に当てはめても正確な予測にならないと、原著者らの総説(2025)が述べる。同種造血幹細胞移植を受けた患者には当てはまらない
  • 現在の位置づけ: ELN 2025 は、以前の予後スコア(Sokal・Euro・EUTOS)は ELTS スコアに置き換わったと述べる。原著者らの総説(2025)は、Euro スコアは群を分けられるが、新しいスコアに比べて分ける力が弱く、必要な項目が現在のスコアの中で最も多いと述べる
  • 年齢は 18 歳以上で受け付ける。小児では Sokal・Euro スコアの予後の価値は見られなかったと、原著者らの総説(2025)が述べる
  • 群は、表示するスコア(小数第2位まで)で決める。原典は丸めの決まりを書いていないので、区切り(780・1480)の桁+2にした。入力は小数第1位までなので、式の値は小数第2位まで正確に出て、丸めで群が変わることはない。総説の区切りは「>780」「>1480」(780 を超え 781 に届かない値は中間、1480 を超え 1481 に届かない値は高)
  • 血小板数は 万/μL で入れ、式の前に 10 倍して ×10⁹/L にする。式の中で血小板が効くのは、1500 ×10⁹/L(150 万/μL)以上のときだけ

出典

  1. Hasford J, Pfirrmann M, Hehlmann R, et al. A new prognostic score for survival of patients with chronic myeloid leukemia treated with interferon alfa. Writing Committee for the Collaborative CML Prognostic Factors Project Group. J Natl Cancer Inst. 1998;90(11):850-858.(全体)(原典未見) PMID: 9625174、DOI: 10.1093/jnci/90.11.850[原著]
  2. Lauseker M, Hoffmann VS, Pfirrmann M. Prognostic scoring systems in chronic myeloid leukaemia. Leukemia. 2025;39(5):1046-1052.(Table 1、Scores in CML、Comparisons of scores) PMID: 40234613、DOI: 10.1038/s41375-025-02606-6、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12055577/[解説・総説]
  3. European LeukemiaNet. Calculation of Relative Risk of CML Patients(Euro and Sokal score). ELN Foundation.(Notice) https://www.leukemia-net.org/leukemias/cml/euro__and_sokal_score/[ガイドライン]
  4. Apperley JF, Milojkovic D, Cross NCP, et al. 2025 European LeukemiaNet recommendations for the management of chronic myeloid leukemia. Leukemia. 2025;39(8):1797-1813.(Prognosis) PMID: 40646132、DOI: 10.1038/s41375-025-02664-w、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12310532/[ガイドライン]
  5. 単位の換算: 血小板数 1 万/μL = 10,000/μL = 10 ×10⁹/L(×10⁹/L = ×10³/μL)。原著の式は ×10⁹/L なので、画面の入力(日本の検査の報告の 万/μL)を式の前に 10 倍する。区切りの 1500 ×10⁹/L は 150 万/μL[式の導き方]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。