臨床計算ツール

熱中症の重症度分類

熱中症のⅠ〜Ⅳ度(深部体温が測れない現場向けの qⅣ度を含む)

あと 6 項目

体温の測り方

Ⅳ度は深部体温で決める。深部体温を測れないときは表面体温と皮膚の様子で qⅣ度かを見る

3〜15
点

測っていなければ空欄でよい(空欄は「8以下ではない」として扱う)

中枢神経症状がある(意識障害 JCS 2 以上、小脳症状、けいれん発作のどれか)
肝・腎機能障害がある(入院での経過観察や入院加療が必要な程度)
血液凝固異常がある(急性期 DIC 診断基準〈日本救急医学会〉で DIC と診断)
頭痛・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力や判断力の低下がある(JCS 1 以下)
めまい・立ちくらみ・生あくび・大量の発汗・筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)がある(意識障害を認めない)

基準

  • Ⅳ度: 深部体温 40.0℃以上かつ GCS 8以下
  • qⅣ度: 表面体温 40.0℃以上(または皮膚に明らかな熱感)かつ GCS 8以下(または JCS 100以上)
  • Ⅲ度の症状: 中枢神経症状
  • Ⅲ度の症状: 肝・腎機能障害
  • Ⅲ度の症状: 血液凝固異常
  • Ⅱ度の症状
  • Ⅰ度の症状

注意

  • 熱中症は、暑熱環境での症状(めまい、頭痛、意識障害、高体温など)があり、ほかの原因疾患を除いたもの。ほかの疾患に熱中症が重なることはありうる
  • 日本救急医学会の重症度分類は2024年版で3段階から4段階になった。従来のⅢ度(2015)のうち、深部体温 40.0℃以上かつ GCS 8以下をⅣ度とし、Ⅳ度に当たらないⅢ度をⅢ度(2024)と呼ぶ。Ⅲ度の症状(中枢神経症状・肝腎機能障害・血液凝固異常)は2015年版と同じ
  • Ⅳ度・qⅣ度は、複数の重症度分類を使って最重症の患者群を見つけ、Active Cooling を含めた集学的治療を早急に始めることを、ガイドラインが弱く推奨(提案)するもの(エビデンスの強さ D、非常に弱い)。Ⅲ度(2024)の患者でも、Active Cooling をしなくてよいという意味ではない
  • qⅣ度は深部体温を測らずに当てはめる指標。qⅣ度と考えたら、深部体温を測って速やかに重症度を判断する
  • 意識・体温・肝腎障害・DIC などの評価項目を、それぞれ単独で重症度の基準として推奨する根拠は見つからず、ガイドラインは、これらの項目から重症度を総合して判断することを望ましいとする
  • Passive Cooling は、冷やした輸液や涼しい場所での休憩などの冷却。Active Cooling は身体を冷やす処置で、Passive を含まない
  • 深部体温・GCS・JCS は、測っていない項目は「満たさない」として扱うので、測っていないことで軽い側の結果に出ることがある

出典

  1. 日本救急医学会 熱中症診療ガイドライン2024 タスクフォース(編). 熱中症診療ガイドライン2024. 一般社団法人日本救急医学会; 2024(2024年7月24日発行).(診療アルゴリズムの図(p.7)、Ⅳ度の導入(p.5〜6)、用語・略語一覧(p.7〜8)、臨床的特徴(p.14)、CQ1-01(p.18〜19)、FRQ1-02(p.21〜22)) https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf[ガイドライン]

確認日: 2026-10-14

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。