臨床計算ツール

HELT-E₂S₂ スコア

日本人の非弁膜症性心房細動の、脳梗塞のリスク

あと 5 項目

18〜100
歳

75〜84歳で1点、85歳以上で2点

高血圧(H)
14〜45
kg/m²

18.5 kg/m² 未満で1点

心房細動の型が持続性または永続性(T)

発作性の心房細動は「いいえ」

脳卒中の既往(S₂)

虚血性の脳卒中と一過性脳虚血発作(TIA)を含む

注意

  • 対象は日本人の非弁膜症性心房細動の患者。原著は日本の5つの登録(J-RHYTHM・伏見 AF・Shinken・Keio 病院間・Hokuriku-Plus)の 12,289 人(弁膜症性は除外)を統合して作った。追跡は平均 649 日で、脳梗塞は 241 件
  • 原著は、導出に使った集団で CHADS₂ や CHA₂DS₂-VASc より予測の力(C 統計量 0.681、CHADS₂ は 0.647、CHA₂DS₂-VASc は 0.641)が高いとしたが、導出と同じ集団での比較で、別の集団での検証は原著の時点では済んでいない(原著も外部検証が要ると述べている)
  • 各項目の重みは、経口抗凝固薬の有無で調整した解析から出した。導出の集団では約 74% が経口抗凝固薬(ワルファリン 64%・直接作用型 10%)を使っていた。原著は、本来は抗凝固薬を使っていない人でスコアを作るのが望ましいが、その人数と脳梗塞の件数が少なく、できなかったと述べている
  • 高血圧の定義は登録によって少し違う。J-RHYTHM と Keio 病院間の登録は高血圧の既往を含み、ほかの登録は含まなかった(原著が限界として述べている)
  • 日本循環器学会の 2024 年フォーカスアップデートは、日本人の心房細動の塞栓症リスクの評価として、CHADS₂ の使用を推奨クラス I、HELT-E₂S₂ の使用を IIa、CHA₂DS₂-VASc の使用を IIb とした。抗凝固療法を始める基準(CHADS₂ 1点以上)は変えておらず、HELT-E₂S₂ に置き換えるかは、今後の検証を待つとしている

出典

  1. Okumura K, Tomita H, Nakai M, Kodani E, Akao M, Suzuki S, Hayashi K, Sawano M, Goya M, Yamashita T, Fukuda K, Ogawa H, Tsuda T, Isobe M, Toyoda K, Miyamoto Y, Miyata H, Okamura T, Sasahara Y; J-RISK AF Research Group. A novel risk stratification system for ischemic stroke in Japanese patients with non-valvular atrial fibrillation. Circ J. 2021;85(8):1254-1262.(Table 1(点数の付け方)・Table 2(点数ごとの脳梗塞)) PMID: 33762526、DOI: 10.1253/circj.CJ-20-1075、https://www.jstage.jst.go.jp/article/circj/85/8/85_CJ-20-1075/_article[原著]
  2. 日本循環器学会・日本不整脈心電学会. JCS/JHRS 2024 Guideline Focused Update on Management of Cardiac Arrhythmias(Iwasaki Y, Noda T, Akao M, et al.). J Arrhythm. 2025;41(3):e70033.(第III章 1. 日本発の脳卒中リスク評価ツール HELT-E₂S₂ スコア(表18・表19)) PMID: 40524851、DOI: 10.1002/joa3.70033、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12168493[ガイドライン]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。