血球貪食性リンパ組織球症(HLH)の診断基準 HLH-2004
HLH に一致する分子診断がある、または発熱・脾腫・血球減少・高中性脂肪血症か低フィブリノゲン血症・血球貪食像・NK 細胞活性の低下・高フェリチン血症・可溶性 IL-2 受容体の上昇の8項目のうち5項目を満たすとき
あと 12 項目
基準
- 発熱
- 脾腫
- 血球減少(ヘモグロビン・血小板・好中球のうち2系統以上)
- 高中性脂肪血症、または低フィブリノゲン血症
- 血球貪食像(骨髄・脾臓・リンパ節。悪性所見なし)
- NK 細胞活性の低値または欠損
- フェリチン 500 ng/mL 以上
- 可溶性 IL-2 受容体 2,400 U/mL 以上
注意
- 分子診断がある、または8項目のうち5項目以上を満たすとき、診断基準を満たす。8項目の数え方: 血球減少はヘモグロビン・血小板・好中球のうち2系統以上で1項目、中性脂肪とフィブリノゲンはどちらか一方で1項目
- 基礎疾患(悪性腫瘍や感染症など)を探して除く必要がある。2024年の原著者らの論文は、二次性の HLH や悪性腫瘍・非典型的な感染症を対照に含めておらず、そうした疾患は患者ごとに除外する必要があると述べている
- 同じ著者らは2024年に、家族性 HLH を対象に診断指針を見直している(NK 細胞活性を臨床基準から外して7項目のうち5項目とする、発熱は 38.5℃以上、脾腫は肋骨弓下 2 cm 以上、中性脂肪とフィブリノゲンは両方を満たす、など)。この画面は HLH-2004 の基準のとおりで、見直した指針の計算はしない
- 発熱と脾腫は、HLH-2004 の基準の表に数値の定めがない(この画面は有無で入れる)
- 基準の8項目ではないが、原著の注記は、髄液の細胞増多(単核球)や髄液蛋白の増加、肝の組織像が慢性持続性肝炎に似ること(生検)を、診断を強く支える所見として挙げている。そのほか診断と合う所見として、脳・髄膜の症状、リンパ節腫大、黄疸、浮腫、皮疹、肝酵素の異常、低蛋白血症、低ナトリウム血症、VLDL の上昇、HDL の低下を挙げている。これらは数えない
出典
- Henter JI, Horne A, Aricó M, et al. HLH-2004: Diagnostic and therapeutic guidelines for hemophagocytic lymphohistiocytosis. Pediatr Blood Cancer. 2007;48(2):124-131.(Table I(p.126)と注記 (1)〜(3)、本文 p.125) PMID: 16937360、DOI: 10.1002/pbc.21039[原著]
- Henter JI, Sieni E, Eriksson J, et al. Diagnostic guidelines for familial hemophagocytic lymphohistiocytosis revisited. Blood. 2024;144(22):2308-2318.(Table 1、Table 5、抄録、Discussion) PMID: 39046779、DOI: 10.1182/blood.2024025077、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11619794/[原著]
- EB ウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)診断基準(厚生労働省研究班, 2015年). 慢性活動性 EB ウイルス感染症とその類縁疾患の診療ガイドライン 2016(診断と治療社)より.(診断基準の項目4「高トリグリセリド血症(空腹時≧265 mg/dL)」)[ガイドライン]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。