臨床計算ツール

ICE スコアと ICANS の重症度(ASTCT)

免疫エフェクター細胞療法の後の神経毒性。ICE スコア(10点)と意識・発作・運動・脳圧亢進から、ICANS の grade(1〜4)を決める(成人)

あと 4 項目

意識レベル(意識の低下)

他の原因(鎮静薬など)で説明できる意識の低下は選ばない。「覚醒させられない」を選ぶと、ICE を行えないので ICE の入力は出ない

発作
運動所見: 片麻痺・対麻痺のような、深い巣症状の運動麻痺がある
脳圧亢進・脳浮腫

頭蓋内出血は(浮腫を伴っても)神経毒性として数えない

計算した値

  • 見当識(0〜4)+ 物の呼称(0〜3)+ 指示に従う(0〜1)+ 文を書く(0〜1)+ 注意(0〜1)の合計(10点満点)

基準

  • ICE スコアが 7〜9 点(grade 1 の欄)
  • ICE スコアが 3〜6 点(grade 2 の欄)
  • ICE スコアが 0〜2 点(grade 3 の欄)
  • 意識レベル: 自然に覚醒する(grade 1 の欄)
  • 意識レベル: 声かけで覚醒する(grade 2 の欄)
  • 意識レベル: 触覚刺激でのみ覚醒する(grade 3 の欄)
  • 意識レベル: 覚醒させられない、または強い・繰り返しの触覚刺激が要る(grade 4 の欄)
  • 発作(grade 3 の欄)
  • 発作(grade 4 の欄)
  • 運動所見(grade 4 の欄)
  • 脳圧亢進・脳浮腫(grade 3 の欄)
  • 脳圧亢進・脳浮腫(grade 4 の欄)

注意

  • 免疫エフェクター細胞療法に伴う神経毒性(ICANS)の、成人用の grade 表。いちばん重い欄の grade が全体の grade になる。他の原因で説明できる所見は数えない。例: ICE スコア 3 点で全般発作があれば grade 3
  • ICE が 0 点でも、覚醒していて全失語なら grade 3、覚醒させられないなら grade 4(この画面では、覚醒させられないを選ぶと grade 4 になり ICE の入力は出ない。覚醒していて ICE が 0 点なら grade 3 になる)
  • 振戦とミオクローヌスは CTCAE v5.0 で評価してよく、ICANS の grade には影響しない。頭蓋内出血は、浮腫を伴っても神経毒性の所見に数えず、CTCAE v5.0 で評価してよい
  • ICE は成人と、12 歳以上で課題を行える小児に使う(2019 年の ASTCT の合意は「12 歳以上に限ってよい」とする)。12 歳未満の小児には、ICE の代わりに CAPD(Cornell Assessment of Pediatric Delirium)を使い、CAPD が 9 点以上はせん妄を示唆するので grade 3 の ICANS とみなす。12 歳を超えても発達の遅れがあるときは CAPD を使ってよい(CAPD は 21 歳まで確かめられている)。この画面は ICE を使う成人用で、CAPD の入力は無い
  • 意識レベルの欄は「意識の低下なし」を画面で加えた。表の最も軽い欄は「自然に覚醒する」(grade 1)で、意識の低下がないときの扱いは表に書かれていない
  • この画面は 2019 年の合意の表による。2026 年の更新版(ASTCT, Perales ら. Transplant Cell Ther 2026;32(10):1189-1211)の表は反映していない(この画面の脳圧亢進・脳浮腫の grade 4 の選択肢には、2019 年の表どおり第VI脳神経麻痺が入っている)

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。