臨床計算ツール

IPSS-R(改訂国際予後スコアリングシステム。骨髄異形成症候群)

骨髄異形成症候群(MDS)の診断時の予後を、骨髄の染色体・骨髄芽球・ヘモグロビン・血小板数・好中球数の点数で5群に分ける(0〜10点)

あと 5 項目

骨髄の染色体(核型)の予後群

骨髄の染色体検査の結果を、原著の5つの予後群から1つ選ぶ。選択肢の染色体異常は、その群に入る主な例

0〜30
%

骨髄の芽球の割合。2%以下が0点、2%を超え5%未満が1点、5%以上10%以下が2点、10%を超えると3点

5〜20
g/dL

10 g/dL以上が0点、8以上10未満が1点、8未満が1.5点

1〜1000
×10³/μL

例: 85(8.5万/μL)。結果が万/μL で「8.5」なら 85、/μL で「85000」なら 85 と入れる。100以上が0点、50以上100未満が0.5点、50未満が1点

0〜20
×10³/μL

例: 0.65(650/μL)。結果が /μL で「650」なら 0.65 と入れる(白血球数×好中球の割合で出した値でもよい)。0.8 以上が0点、0.8 未満が0.5点

注意

  • 原著の解析の対象は、診断時に疾患を変える治療を受けていない原発性(二次性でない)の MDS で、年齢は 16 歳以上、血球数が 2 か月以上安定している患者だった。参照ガイド(令和7年改訂版)は、もとは治療を受けていない患者集団のデータから作られたが、DNA メチル化阻害薬や移植による治療を受けた患者集団でも予後の指標として有用なこと、治療関連 MDS でも全生存率や白血病への進行の予測に役立つことが示されている、と書いている
  • 染色体の5つの予後群の分け方(どの異常がどの群に入るか)は、原著の Table 2 による
  • 原著は、年齢を加味した補正の式「IPSS-R スコア+(年齢−70)×[0.05−(IPSS-R スコア×0.005)]」を示している。この画面は年齢の補正を計算しない
  • 遺伝子変異の情報を加えた IPSS-M が 2022 年に発表されている。造血器腫瘍の参照ガイド(令和7年改訂版)は、IPSS-M を IPSS-R よりも精度の高い予後予測としながら、IPSS および IPSS-R に加えて開発されたものと書き、IPSS-R を従来の指標として挙げている(別の画面: IPSS-M)

出典

  1. Greenberg PL, Tuechler H, Schanz J, Sanz G, Garcia-Manero G, Solé F, Bennett JM, Bowen D, Fenaux P, Dreyfus F, Kantarjian H, Kuendgen A, Levis A, Malcovati L, Cazzola M, Cermak J, Fonatsch C, Le Beau MM, Slovak ML, Krieger O, Luebbert M, Maciejewski J, Magalhaes SM, Miyazaki Y, Pfeilstöcker M, Sekeres M, Sperr WR, Stauder R, Tauro S, Valent P, Vallespi T, van de Loosdrecht AA, Germing U, Haase D. Revised international prognostic scoring system for myelodysplastic syndromes. Blood. 2012;120(12):2454-2465.(Table 2・Table 3・Table 4・Table 5・Methods(対象)・Discussion(年齢の補正)) PMID: 22740453、DOI: 10.1182/blood-2012-03-420489、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4425443/[原著]
  2. 骨髄異形成症候群診療の参照ガイド 令和7年改訂版(令和8年2月). 骨髄異形成症候群の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ(責任者 宮﨑泰司). 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 特発性造血障害に関する調査研究班.(第5章(予後)2) IPSS 改訂版(IPSS-R)・3) Molecular IPSS(IPSS-M)、表20・表21・表22(pp.45-48)) https://zoketsushogaihan.com/file/Myelodysplastic_syndrome_2025.pdf[ガイドライン]
  3. 単位の表記: 原著の ×10⁹/L とこの画面の入力の単位の ×10³/μL は同じ値(1×10⁹/L = 1×10³/μL)。数値の換算は要らず、境目はそのまま(血小板 100・50、好中球 0.8)[式の導き方]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。