臨床計算ツール

含糖酸化鉄の必要鉄量(中尾の式)

ヘモグロビン値と体重から、含糖酸化鉄注射液の総投与鉄量(貯蔵鉄を加えた鉄量)を求める

あと 2 項目

5〜13
g/dL

治療を始める前の値。例: 8.5

30〜150
kg

例: 50。添付文書の総投与鉄量の一覧表は 20〜70 kg

計算式

  • 総投与鉄量(mg)=〔2.72 ×(16 − Hb)+ 17〕× 体重(kg)。Hb は g/dL。Hb 16 g/dL を 100% とする
  • 総投与鉄量は貯蔵鉄を加えた鉄量(添付文書)。表示は整数の mg に丸める(添付文書の一覧表は 10 mg 単位に丸めた値)

注意

  • この式は含糖酸化鉄注射液の添付文書の式。ほかの静注鉄剤には当てはめない。レジメン・年齢・症状で量が変わるので、添付文書と処方で確かめる(添付文書は「年齢、症状により適宜増減する」と書く)。高齢者は用量に留意する(9.8)
  • 含糖酸化鉄注射液は、経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限って使う(添付文書の用法及び用量・8.1)。鉄欠乏状態にない患者、重篤な肝障害のある患者、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者は禁忌(2.1〜2.3)
  • 総投与鉄量は、不足した鉄に貯蔵鉄を加えた量(添付文書)。1日の量は、鉄として通常成人 40〜120 mg を 2 分以上かけて徐々に静脈内注射する(用法及び用量)。総量をどう分けて何日で投与するかは、この計算では決めない
  • 添付文書は、投与の前に必要鉄量を算出し、投与中も定期的に血液検査を行ってフェリチン値などを確認し、過量投与にならないよう注意することを求めている(7.)。過量投与では鉄過剰症があらわれることがある(13.1)。低リン血症から骨軟化症に至ることがある(8.3)
  • 添付文書の総投与鉄量の一覧表は、体重 20〜70 kg・Hb 5〜13 g/dL の範囲で、式の値を 10 mg 単位に丸めて載せている。この画面は範囲の外でも同じ式で計算するので、範囲外の値は一覧表で確かめられない
  • 1管(2 mL)に鉄として 40 mg を含む(添付文書の組成)。管数への換算や端数の扱いは、添付文書に定めが無いので、この画面では行わない

出典

  1. 日医工株式会社. フェジン静注40mg 添付文書(含糖酸化鉄注射液). 2026年6月改訂(第2版).(7. 用法及び用量に関連する注意の〈参考:必要鉄量の算出法〉(式と総投与鉄量一覧表)、6. 用法及び用量、2. 禁忌、8.1、8.3、9.8、13.1) https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/530169_3222400A1058_1_05[添付文書]

    上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)

  2. 中尾喜久 他. 鉄欠乏性貧血の治療、とくに非経口鉄剤の応用について. 日本臨牀 1956;14(6):843-852.(添付文書の主要文献 1))(原典未見)[原著]

確認日: 2026-10-21

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。