免疫性血小板減少症(ITP)の診断基準
血小板減少・末梢血と骨髄の所見・他の血小板減少症の除外を、診断基準に当てはめて判定する、指定難病 63 の診断基準
あと 4 項目
基準
- 血小板数が 10 万/μL(100,000/μL)以下
- 末梢血の赤血球と白血球が数も形態も正常
- 骨髄所見が基準どおり
- 血小板減少をきたしうる他の疾患を否定できる
注意
- 免疫性血小板減少症の診断は、ほかの血小板減少症を除くことが中心になる。血小板減少の原因になる基礎疾患や薬剤の関与を除く必要がある。感染症のうち、小児のウイルス性感染症やウイルス生ワクチン接種後に生じた血小板減少は、免疫性血小板減少症に含める。除外診断の際に血小板寿命の短縮が参考になることがあるが、この画面は入力にしない
- 血小板の境目は資料の中で書き方が分かれる。診断基準の本文と参考事項は 100,000/μL(10 万/μL)以下、概要の定義は 10 万/μL 未満。この画面は診断基準の本文と参考事項に合わせ、10 万/μL ちょうども血小板減少に数える
- 血小板結合性 IgG(PAIgG)の増量は検査所見に挙がるが、増量を認めないことがあり、他の血小板減少症でも増えうる。抗血小板自己抗体検査・網状血小板比率・トロンボポエチン値は、検査成績が不明でも認定可とされる(保険適用外で、多くの施設で実施が難しい)。この画面の判定には使わない
- 出血症状は診断基準の自覚症状に挙がるが、出血を自覚せず血小板減少を指摘されて受診することもある。参考事項は、出血症状の有無を認定の判断材料にしないとしている。この画面は出血症状を入力にしない
- 参考事項: 白血球か赤血球に形態異常があるときは白血病・骨髄異形成症候群の鑑別のため、白血球数が 3,000/μL 未満か 10,000/μL 以上のときは白血病・再生不良性貧血・骨髄異形成症候群の鑑別のため、骨髄検査を求める。MCV(平均赤血球容積)が 110 以上のとき、白血球分画で好中球が 30% 未満かリンパ球が 50% 以上のときも骨髄検査を求める
- 骨髄所見の読み方は資料の中で分かれる。診断基準の本文は検査所見に骨髄所見(巨核球数、赤芽球系と顆粒球系)を含める。参考事項は、骨髄検査を末梢血の形態異常・白血球数・MCV・白血球分画に異常があるときに求め、検査手技で有核細胞数や巨核球数が低値でも認定可とする。この画面は本文どおり骨髄所見を条件にしているので、骨髄検査をしていないと結果は「ほかの条件を満たさない」になる
- 参考事項: 骨髄に異型細胞があるとき、骨髄異形成症候群でしばしば認められる染色体異常(5q-、-7、+8、20q-)があるときは認定できない。一方、検査手技によって有核細胞数や巨核球数が低値になることがあり、低値でも認定可とされる
- 診断基準に特段の規定がなければ、診断に使う臨床症状や検査所見は、どの時期のものでもよい。ただし、病気の経過を示すもので、確認できるものに限る
- 指定難病の医療費助成の対象を決める重症度分類は別の基準。この画面は診断の基準だけを扱う
出典
- 厚生労働省. 指定難病 63 免疫性血小板減少症(概要、診断基準等). 情報提供元: 「血液凝固異常症に関する調査研究」(研究代表者 森下英理子).(<診断基準>(p.3)、参考事項(p.4)、概要(p.1)) https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001437306.pdf[ガイドライン]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
- 血小板数の単位の書き換え: 診断基準の本文の 100,000/μL 以下を、この画面の血小板の入力の単位(×10⁴/μL = 万/μL)に合わせて 10 万/μL 以下(= 10.0 ×10⁴/μL 以下)とした。1 万/μL = 10,000/μL。境目の値と「以下」の記号は変えない。[式の導き方]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。