臨床計算ツール

IWT スコア(心アミロイドーシスの心エコー)

左室の壁が厚い患者で、心エコーから心アミロイドーシスを疑うスコア

あと 5 項目

相対壁厚(壁厚の2倍 ÷ 左室拡張末期径)が 0.6 を超える

0.6 ちょうどは当てはまらない

E/e' が 11 を超える

11 ちょうどは当てはまらない

TAPSE(三尖弁輪の収縮期移動距離)が 19 mm 以下

19 mm ちょうどは当てはまる

心尖部四腔像で測った左室の長軸方向ストレインが −13% 以上(縮みが小さい側)

ストレインは負の値。−13% は当てはまる。−14% や −18% は当てはまらない

中隔の長軸方向ストレインの、収縮期の心尖部と基部の比(SAB)が 2.9 を超える

2.9 ちょうどは当てはまらない

注意

  • 5つの指標のどれかが測れなかったときは、その指標を「当てはまらない」として点数を低く出さず、スコアを出さない。原著も、指標の1つが画質のために測れなかった患者(壁が厚い群の 5.6%)では、スコアを計算していない
  • 対象は、心エコーで左室の壁(心室中隔または後壁の拡張末期壁厚)が 12 mm 以上に厚く、心アミロイドーシスの可能性が疑われた患者。全身性 AL アミロイドーシスが確定している患者には、原著が別に示した AL スコアを使う。原著は、一般の集団のスクリーニングに使うことは勧めていない
  • 導出の集団は、3つの専門施設(ロンドン・ピサ・マドリード)に心アミロイドーシスの疑いで紹介された患者(壁が厚い群 978 人のうち、スコアを計算できた 923 人)で、そのうち 616 人(67%)が心アミロイドーシスだった。帯の割合はこの集団のもので、心アミロイドーシスの少ない一般の外来にはそのまま当てはまらない
  • 6点以上は、感度と特異度の和が最大になる区切りとして選ばれた。この区切りで、原著の導出の集団では感度 78%・特異度 79%、曲線下面積は 0.87(バイアス補正後 0.864)。区切りを高くすると特異度が上がり感度が下がる。原著は、より感度または特異度を高くした区切りを使う手順も示したが、この画面は載せていない
  • 原著は、壁が厚い患者でスコアが高くても、心アミロイドーシスの確定診断には追加の検査(M タンパクの検索、ピロリン酸などの骨シンチグラフィ、心臓 MRI、生検)が要ると述べている
  • ストレインは、全体の長軸方向ストレイン(GLS)ではなく、心尖部四腔像の長軸方向ストレインで測っている(原著の限界の節)。GE と Philips の2社のソフトで測定され、測定値は機種により違いうる

出典

  1. Boldrini M, Cappelli F, Chacko L, Restrepo-Cordoba MA, Lopez-Sainz A, Giannoni A, Aimo A, et al. Multiparametric echocardiography scores for the diagnosis of cardiac amyloidosis. JACC Cardiovasc Imaging. 2020;13(4):909-920.(Table 3(閾値と点数)・Table 4(点数ごとの成績)) PMID: 31864973、DOI: 10.1016/j.jcmg.2019.10.011、https://discovery.ucl.ac.uk/id/eprint/10093309[原著]
  2. Aimo A, Chubuchny V, Vergaro G, et al. A simple echocardiographic score to rule out cardiac amyloidosis. Eur J Clin Invest. 2021 (accepted article).(方法(AL スコアと IWT スコアの変数の説明)) DOI: 10.1111/eci.13449、https://discovery.ucl.ac.uk/id/eprint/10115750[解説・総説]

確認日: 2026-10-15

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。