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肩関節 JOA スコア(日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準)

肩の疾患の治療成績を、疼痛・機能・可動域・X線所見・関節安定性の5つで見る100点満点の評価

あと 19 項目

疼痛(30点)

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疼痛

「鎮痛剤を使っている」は、鎮痛剤を使っているか、痛みの対策が要る程度の痛みを指す。「ときどき夜間痛」は、夜間痛が週に 2〜3 日まで。「全く活動できない」は、急性石灰沈着症の痛みなどの強さ。反復性(習慣性)の肩関節脱臼・亜脱臼は、整復された状態での痛みで評価する

機能:総合機能(10点)

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外転筋力の強さ

90 度外転位で測る。その肢位がとれないときは、とれる外転位で測る

耐久力(鉄アレイを水平に保持できる時間)

肘を伸ばし前腕を回内した位置で測る。鉄アレイは 1 kg(成人は 2 kg)。水平の肢位がとれないときは、とれる外転位で測る。評価表は、2 秒を超えて 3 秒に満たない時間の段を書いていない

機能:日常生活動作群(患側の動作。10点)

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結髪動作

首を伸ばした位置で、後頭部に手が届けば可

結帯動作

腰の中央に手が届けば可

口に手が届く

コップで水が飲めるか

患側を下に寝る
上着のサイドポケットのものを取る
反対側の腋窩に手が届く
引戸の開閉ができる

患側だけで行う

頭上の棚の物に手が届く
用便の始末ができる

肛門部に手が届くこと

上着を着る

最初に患側から手を通してもよい

上の項目以外で、できない動作の数

患者が日常生活で困っていると訴える動作を、評価表の記入欄に書く(欄は 3 つ)。1 つにつき 1 点を引く

可動域(自動運動。坐位で測る。30点)

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0〜180
度

150度以上=15点、120度以上=12点、90度以上=9点、60度以上=6点、30度以上=3点、30度未満(評価表は「0度」)=0点。どの方向に挙上してもよい。痛みで制限されていても、運動の途中に痛みがあっても、動かせる最大の角度を採る。例: 100

-20〜90
度

60度以上=9点、30度以上=6点、0度以上=3点、−20度以上=1点、−20度以下=0点。−20度ちょうどは、評価表の「以上」と「以下」の両方に当たる(この画面は 1 点)。例: 45

内旋

評価表は Th12・L5・臀部の高さで段を分ける

X線所見評価(5点)

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X線所見

単純X線(下垂前後像・軸写像・肩甲骨側面像・結節間溝像など)で判断する。肩鎖関節・胸鎖関節も含む。手術操作による骨の変化は含めない。腱板断裂後の骨頭の上方化や Hill-Sachs 損傷など、病態としての変化は減点の対象。人工挿入物は、解剖学的な適合が正常なら 5 点(lucent area などの異常があれば減点)

関節安定性(15点)

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関節安定性

胸鎖関節・肩鎖関節も含む。軽度の instability・脱臼不安感: 下方は 5 kg(小児・女子は 3 kg)の荷重で下方に亜脱臼する、前方はストレス操作で亜脱臼はしないが不安感がある、後方はストレス操作で上腕骨幹部の横径の 1/2 以下の亜脱臼がある、または不安感がある。重度の instability・亜脱臼の既往・状態: 下方は上肢の重さだけで下方に亜脱臼する、前方は dead arm や亜脱臼感の既往があるかストレス操作で亜脱臼する、後方はストレス操作で横径の 1/2 以上の亜脱臼がある。脱臼の既往は、不安定肩の手術後は術前の状態を含めない・現病と無関係の既往は含めない・5 年以上前の脱臼(亜脱臼)は既往から外す

注意

  • 100点満点の内訳は、疼痛 30点・機能 20点(総合機能 10点〈外転筋力 5点・耐久力 5点〉と日常生活動作群 10点)・可動域 30点(挙上 15点・外旋 9点・内旋 6点)・X線所見 5点・関節安定性 15点(日本整形外科学会・日本肩関節学会の評価表)
  • 評価表と手引き書は、合計点の区分(優・良・可など)を示していない。この画面も合計点だけを出す。評価表は合計に加えて、疼痛・機能・可動域・X線所見・関節安定性の5領域の点を書く欄を持つ
  • 肘関節や手に障害があるときは、可動域と痛みについて記載する(評価表の備考)
  • 手引き書は可動域の節で「点数配分は細分化可能である」と書く。この画面は評価表の段のとおりに点を選ぶ
  • 日常生活動作群は 10 項目を各 1 点(スムーズにできる)・0.5 点(どうにかできる)・0 点(ほとんどできない)で採り、評価表にない動作で困っているときは 1 つにつき 1 点を引く(手引き書)。評価表は、引いた結果の下限を書いていない
  • 評価表のそばにある「Shoulder 36」は、患者が自分で答える別の評価法で、この点数とは別

出典

  1. 日本整形外科学会・日本肩関節学会. 日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA score). 日本肩関節学会「各種機能評価法ダウンロード」の評価表(PDF 2012 年作成).(評価表(Ⅰ疼痛・Ⅱ機能・Ⅲ可動域・Ⅳ X線所見評価・Ⅴ関節安定性・総合評価・備考)) https://www.j-shoulder-s.jp/assets/docs/download/005.pdf[ガイドライン]
  2. 日本整形外科学会. 日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準記載のための手引き書(Manual for Evaluation of the Shoulder). 日本肩関節学会「各種機能評価法ダウンロード」.(Ⅰ疼痛〜Ⅵ治療後評価) https://www.j-shoulder-s.jp/assets/docs/download/006.pdf[ガイドライン]
  3. 高岸直人, 他. 肩関節疾患治療成績判定基準. 日本整形外科学会雑誌. 1987;61:623-629.(論文全体)(原典未見)[原著]

確認日: 2026-10-21

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。