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日本血栓止血学会 DIC 診断基準 2017年版

DIC(播種性血管内凝固)の診断。基礎疾患の型ごとの点数

あと 6 項目

基礎疾患の型(診断基準の型)

造血障害があれば造血障害型、なければ感染症があるかを見て、あれば感染症型。どちらでもないとき、基礎疾患を特定できないとき、複数あって決められないときは基本型

フィブリン関連の検査

FDP を測っていない施設(D-dimer だけを測る施設)は、D-dimer を選ぶ。原則は FDP も測り、結果が出たら評価し直す

0.8〜4

ISI が 1.0 に近ければ PT-INR でもよい(ただし PT-INR を診断に使う根拠は示されていない)。ビタミンK欠乏による延長なら DIC は否定できることがある

アンチトロンビン(AT)活性を測った

測っていなければ「いいえ」(この項目は0点として数える)

TAT・SF(可溶性フィブリン)・F1+2 のいずれか

施設の基準上限と比べる。採血が難しい例や、ルートからの採血では偽の高値になりやすく、FDP や D-dimer の上昇と見比べて、著しい高値なら測り直す

肝不全がある(3点を引く)

急性肝不全(正常な肝臓に生じた重い肝障害で、発症から8週以内にプロトロンビン時間活性40%以下またはINR 1.5以上)か、慢性肝不全(Child-Pugh 分類 B・C、7点以上の肝硬変)。ウイルス性・自己免疫性・薬剤性・循環不全のいずれの原因でもよい

注意

  • 産科の DIC と新生児の DIC には使わない。産科の DIC には産科 DIC スコアを使う
  • 先に基礎疾患から型を選ぶ。造血障害の有無 → 感染症の有無の順に見て、どちらでもないとき、基礎疾患を特定できないとき、重なるときは基本型を使う(例: 固形がんに感染症が伴って基礎疾患を決められないとき)
  • 肝不全は3点を引く。肝不全では PT の延長・フィブリノゲンと血小板の減少・FDP や D-dimer の上昇が DIC でなくても起こり、DIC と誤診しやすいため
  • FDP や D-dimer が正常範囲内なら DIC は否定できることがある。PT 比の延長がビタミンK欠乏によるときも DIC は否定できることがある
  • 手術の直後は、DIC があってもなくても、TAT・SF・FDP・D-dimer の上昇や AT の低下が見られることがある。判断は慎重に
  • AT 活性と TAT・SF・F1+2 は、測っていない項目を0点として数える。測っていないことで合計が低く出て、診断の点数に届かないことがある
  • DIC を強く疑うのに診断基準を満たさないときも、医師の判断による抗凝固療法を妨げない。基礎疾患の経過を見ながら、繰り返し評価する
  • 血小板数が 5.0(5万/μL)より多いとき、24時間以内に30%以上減っていれば1点を加える。5.0 以下では加えない

出典

  1. 日本血栓止血学会 DIC 部会. 日本血栓止血学会 DIC 診断基準 2017年版. 日本血栓止血学会誌. 2017;28(3):369-391.(診断基準)(原典未見)[原著]
  2. Wada H, Takahashi H, Uchiyama T, et al; DIC subcommittee of the Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis. The approval of revised diagnostic criteria for DIC from the Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis. Thromb J. 2017;15:17.(Table 1) DOI: 10.1186/s12959-017-0142-4、https://thrombosisjournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12959-017-0142-4[ガイドライン]
  3. Asakura H, Takahashi H, Uchiyama T, et al; DIC subcommittee of the Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis. Proposal for new diagnostic criteria for DIC from the Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis. Thromb J. 2016;14:42.(Fig. 1(適用のアルゴリズム)、Table 4) PMID: 27708553、DOI: 10.1186/s12959-016-0117-x、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5039801/[ガイドライン]

確認日: 2026-10-13

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。