Light の基準(胸水の滲出性・漏出性)
胸水と血清の総タンパク・LDH から、胸水が滲出性か漏出性かを分ける(3つの基準のうち1つ以上で滲出性)
満たした基準の数(3つのうち) あと 5 項目
胸水/血清の総タンパクの比(基準1: 0.5 を超える) あと 2 項目
胸水/血清の LDH の比(基準2: 0.6 を超える) あと 2 項目
胸水の LDH ÷ 血清 LDH の基準範囲の上限(基準3: 2/3=0.667 を超える) あと 2 項目
計算式
- 基準1: 胸水の総タンパク ÷ 血清の総タンパク が 0.5 を超える
- 基準2: 胸水の LDH ÷ 血清の LDH が 0.6 を超える
- 基準3: 胸水の LDH が、血清 LDH の基準範囲の上限の 2/3 を超える
- 3つのうち1つ以上を満たせば滲出性、どれも満たさなければ滲出性ではない(漏出性)。「超える」なので、ちょうど 0.5・0.6・上限の 2/3 は満たさない
注意
- 胸水が滲出性か漏出性かを分ける基準。胸水の総タンパクと LDH は、血清の値と同時に測って比べる(胸水の生化学検査と同時に血液を送り、この基準を当てられるようにすることが勧められている)
- 3つ目の基準は、血清 LDH の基準範囲の上限(検査を行った施設の値)の 2/3 を超えること。上限は施設で違うので、その検体を測った施設の値を入れる
- 比は小数第3位までで表示する。満たしたかどうかは、丸める前の値で決める
- 利尿薬を使った後の心不全の胸水は、約20%がこの基準で滲出性になりうる、と書く資料がある。この場合、血清と胸水の総タンパクの差が 3.1 g/dL を超えれば漏出性とし、血清と胸水のアルブミンの差が 1.2 g/dL を超えることも、本当の漏出性を示す、と同じ資料は書く。ただし総タンパクやアルブミンの差だけで滲出性と漏出性を分けるのは、少なくない数の滲出性を取り違えるので、最初の検査にしないよう勧める、とも書く
出典
- Light RW, MacGregor MI, Luchsinger PC, Ball WC Jr. Pleural effusions: the diagnostic separation of transudates and exudates. Ann Intern Med. 1972;77(4):507-513.(原典未見) DOI: 10.7326/0003-4819-77-4-507[原著]
- Roberts ME, Rahman NM, Maskell NA, et al. British Thoracic Society Guideline for pleural disease. Thorax. 2023;78(Suppl 3):s1-s42.(表1(Light’s criteria)・表2(胸水の検査)) DOI: 10.1136/thorax-2022-219784、https://brit-thoracic.org.uk/document-library/guidelines/pleural-disease/pleural-disease-full-supplement[ガイドライン]
- Porcel JM, Light RW. Diagnostic approach to pleural effusion in adults. Am Fam Physician. 2006;73(7):1211-1220.(「Exudative Effusions」の節・Key recommendations) https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2006/0401/p1211.html[解説・総説]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。