平均動脈圧(MAP)
収縮期血圧と拡張期血圧から、平均動脈圧を(収縮期+2×拡張期)÷3 で推定する
あと 2 項目
計算式
- 平均動脈圧(MAP)=(収縮期血圧 + 2 × 拡張期血圧)÷ 3。拡張期血圧に脈圧(収縮期 − 拡張期)の 1/3 を足した値と同じ
- 動脈カテーテルやモニターが平均動脈圧を実測しているときは、実測の値を使う。この式は、実測できないときの推定
注意
- 収縮期血圧と拡張期血圧から計算する推定の値。動脈圧を実測できるとき(動脈カテーテル、またはオシロメトリック法の自動測定器)は、実測の値を優先する
- 式の「1/3」は、脈圧のうち平均に足す割合の目安。上腕で測った研究(35〜55歳の成人 1,927 人)では、この割合の実測は約 42%(男性 41%、女性 44%)で、1/3(33%)の式は平均動脈圧を実測より低く見積もった。動脈の場所(上腕・橈骨・頸動脈で値が違う)と性別(女性で高い)によっても割合は変わる
- 敗血症の初期蘇生では、平均動脈圧の目標を 65 mmHg にすることが弱く推奨されている(日本版敗血症診療ガイドライン 2024。推奨の強さは弱く、エビデンスの確実性は低い)。敗血症性ショックは、輸液に加えて平均動脈圧 65 mmHg 以上を保つために血管収縮薬が必要で、かつ乳酸値が 2 mmol/L を超えるときに診断する。ほかの病態の目標値は、このツールでは扱わない
- 判定の帯は置かない。値の解釈は、病態・慢性の高血圧の有無・臓器の灌流の様子といっしょに行う
- 拡張期血圧が収縮期血圧より高い入力でも計算は出る。測定や入力の取り違えがないか確かめる
出典
- 日本版敗血症診療ガイドライン2024特別委員会. 日本版敗血症診療ガイドライン2024. 日本集中治療医学会雑誌. 2024;31(Supplement 2). 2024年12月25日発行.(CQ一覧 CQ1-2(p.S1172)、CQ3-3(p.S1231)、Phoenix Sepsis Score の表の注 f(p.S1299)) https://www.jsicm.org/pdf/cq/J-SSCG2024/J-SSCG2024_Main.pdf[ガイドライン]
- Mahieu D, Rietzschel E, De Buyzere M, Gillebert T, Segers P, Van Bortel L. Validity of the one-third rule to calculate mean arterial pressure. Artery Res. 2007;1(2):71.(抄録(P.081)) DOI: 10.1016/j.artres.2007.07.015[解説・総説]
- (収縮期血圧 + 2 × 拡張期血圧)÷ 3 = 拡張期血圧 + (収縮期血圧 − 拡張期血圧)÷ 3。拡張期血圧に脈圧の 1/3 を足した式の書き換え。[式の導き方]
確認日: 2026-10-15
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。