臨床計算ツール

MFPS-PV(真性多血症の血栓症リスクスコア)

真性多血症の診断後の血栓症の起こりやすさを、年齢・心血管の危険因子・高リスクの遺伝子変異・以前の血栓症の点で3群に分ける(0〜6点)

あと 4 項目

18〜100
歳

60 歳以上で1点。59 歳までは0点

心血管の危険因子がある(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙のいずれか)

原著は、この5つを心血管の危険因子の例として挙げる。診断の数値の基準(肥満の BMI など)は原著に書かれていない

ASXL1・DNMT3A・BCOR/BCORL1 のどれかに変異がある

3つのうち1つ以上に変異があれば「はい」

以前に血栓症を起こしたことがある

原著は「以前の血栓症」の定義(動脈か静脈か、いつの事象か)を書いていない

注意

  • 原著の評価項目は、診断後の最初の血栓症までの期間(血栓症を起こさず亡くなった場合は競合するできごととして扱った)。骨髄線維症への移行・急性白血病への移行・生存は予測する点数ではない
  • 原著の対象は、2016 年の WHO の基準で真性多血症と診断された成人(18 歳以上)で、診断時に血栓症の危険を層別することを目的にしている。治療中の患者の経過を追う点数ではない
  • 原著は中国(天津)の2施設の患者で作られた後ろ向きの研究で、血栓症の件数は多くないと著者が述べる。著者は、このスコアは主に動脈血栓を起こす中国の患者でより適していると述べ、前向きの研究が要るとしている
  • 遺伝子変異は原著では骨髄単核球の次世代シーケンス(267 遺伝子のパネル)で調べている。著者は、次世代シーケンスは臨床では広く使われていないと述べる。この点数は遺伝子検査の結果が要る
  • 著者は、このスコアで従来の分類(60 歳以上または以前の血栓症で高リスク)から漏れる高リスクの患者を見分けられ、治療の不足や過剰を避けるのに役立ちうると述べる。一方、スコアに基づいて治療を選ぶことは今後の研究で確かめる必要があるとしている。治療はスコアの点に含まれない

出典

  1. Gu W, Zhang Y, Sun T, Ju M, Liu X, Xue F, Chen Y, Liu W, Li H, Wang W, Chi Y, Yang R, Fu R, Bai J, Zhang L. Prediction of thrombosis in polycythemia vera: Development and validation of a multiple factor-based prognostic score system. Res Pract Thromb Haemost. 2023;7(3):100132.(Table 2・Results・Discussion・Abstract) PMID: 37113987、DOI: 10.1016/j.rpth.2023.100132、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10126922/[原著]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。