臨床計算ツール

MIPI(マントル細胞リンパ腫国際予後指標)

進行期マントル細胞リンパ腫の診断時に、年齢・ECOG PS・LDH・白血球数からスコアを出し、低・中間・高リスクの3群に分ける

あと 4 項目

18〜100
歳

診断時の年齢(満年齢)

ECOG PS(全身状態)
0.4〜5
倍

LDH の測定値 ÷ その検査室の基準上限値。基準上限と同じ値なら 1。例: 測定値 300・基準上限 222 なら 1.35。施設ごとの基準上限で割った比を入れる(IU/L の値そのものは入れない)

2000〜100000
/μL

診断時の末梢血の白血球数。万/μL ではなく /μL で入れる(例: 12000)。検査結果が ×10³/μL で「12.0」なら 12000、×10⁹/L で「12.0」でも 12000 と入れる

計算式

  • MIPI スコア = 0.03535 × 年齢(歳)+ 0.6978(ECOG PS が 2 以上のとき。0〜1 なら 0)+ 1.367 × log10(LDH ÷ 基準上限) + 0.9393 × log10(白血球数 /μL)
  • 低リスク: スコア 5.7 未満。中間リスク: 5.7 以上 6.2 未満。高リスク: 6.2 以上
  • 判定は、表示する小数第3位までに丸めたスコアで引く(Hoster ら 2008 は丸め方を定めていない)。丸めの前の値が 5.6995 以上 5.7 未満なら、丸めて 5.700 になり中間リスクと出る(6.2 も同じ)

注意

  • 導出研究(Hoster ら 2008)の集団は、Ann Arbor 分類のⅢ期またはⅣ期(進行期)の成人のマントル細胞リンパ腫で、診断時(治療の開始前)の値を使った。3つの臨床試験(1996年以降に登録)の455人のうち、欠けている値のない409人でモデルを作った(年齢は 34〜86 歳、中央値 60 歳)。Ⅰ期・Ⅱ期の患者や、治療を始めた後の値は、導出研究の対象に含まれない
  • 群ごとの生存の数字(中央値・5年生存の推定)は、モデルを作った同じ409人で出した値で、導出研究の第一著者(Hoster)の博士論文も、導出に使った集団での過大な推定と述べる。目安として読む
  • スコアは連続値で、区切り(5.7・6.2)は、生存の差が最も大きく分かれる値を探す方法(最小 p 値の方法)で決めた
  • LDH は施設ごとに基準上限が違うので、測定値そのものではなく、その施設の基準上限で割った比を入れる。白血球数は式の中で /μL の常用対数を取るので、/μL で入れる(万/μL で入れると、スコアが 3.76 ほど小さく出る)
  • 白血球数は診断時の末梢血の値。ECOG PS は 2 以上かどうかだけを式に入れる(0 と 1 は区別しない)
  • Ki-67 を加えた MIPIb、点数化した簡略版(simplified MIPI)、MIPI-c をもとに TP53・KMT2D の遺伝子異常を加えた MIPI-g、リツキシマブ導入後の6因子の改訂版(revised MIPI)など、別の指標が提案されている。この画面は4因子の MIPI(連続スコア)だけを出す

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。