臨床計算ツール

modified ATL-PI(急性型・リンパ腫型 ATL の予後指標)

70歳以下の急性型・リンパ腫型の成人T細胞白血病リンパ腫の予後を、病型・PS・sIL-2R・補正カルシウム・CRP の5因子の数(0〜5点)で3群に分ける

あと 5 項目

臨床病型

この指標は急性型とリンパ腫型だけが対象。急性型なら1点、リンパ腫型は0点。慢性型・くすぶり型には使わない

ECOG の PS(Performance Status)が 2〜4

ECOG の尺度で PS が 2、3、4 のとき「はい」。0 または 1 のときは「いいえ」

200〜200000
U/mL

5,000 U/mL を超えると1点(ちょうど 5,000 は0点)。例: 19400。診断時の値

7〜16
mg/dL

12 mg/dL 以上で1点。原著は adjusted calcium と書くが、補正の式は本文に書いていない。補正した値を入れる(測定値のままではなく、施設で使っている補正式で出した値)。例: 9.6。診断時の値

0〜40
mg/dL

2.5 mg/dL 以上で1点。日本の検査結果の単位(mg/dL)で入れる。例: 0.73。診断時の値

注意

  • 対象は、70歳以下の急性型・リンパ腫型の ATL で、初回に複数の細胞傷害性の薬を使う強い化学療法を受けた人(原著の対象)。慢性型・くすぶり型、70歳を超える人、強い化学療法を受けない人には、この指標は作られていない
  • 原著は、中間リスクと高リスクの群では、同種造血幹細胞移植を受けた人のほうが受けなかった人より全生存が良かったと報告している。ただし後ろ向きの研究で、移植を受けなかった理由を集められておらず、選択バイアスがありうると原著自身が書いている。この画面は移植の適応を決めない
  • LDH は、施設ごとに基準値が違うため、原著は因子に入れていない(原著の考察)。年齢とアルブミンは、原著の解析で有意な因子にならなかったので入っていない
  • 同じ論文の中で、Katsuya らの ATL-PI(病期・PS・年齢・アルブミン・sIL-2R)も同じ集団で評価されている。この画面は Fuji らの指標(5因子)だけで、ATL-PI は別の計算(「simplified ATL-PI」)

出典

  1. Fuji S, Yamaguchi T, Inoue Y, et al. Development of a modified prognostic index for patients with aggressive adult T-cell leukemia-lymphoma aged 70 years or younger: possible risk-adapted management strategies including allogeneic transplantation. Haematologica. 2017;102(7):1258-1265.(結果(p.1260)、Figure 1(p.1260)、Table 2(p.1261)) PMID: 28341734、DOI: 10.3324/haematol.2017.164996、https://haematologica.org/article/view/8132[原著]
  2. 日本血液学会 編. 造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版). 金原出版; 2024. Ⅱ-9 成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL). https://www.jshem.or.jp/gui-hemali/2_9.html[ガイドライン]

確認日: 2026-10-16

免責

この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。