modified TIMI リスクスコア
胸痛で受診した患者の、30日以内の死亡・心筋梗塞・血行再建を、7項目で見る(0〜10点。心筋マーカーと心電図を重く数える)
あと 6 項目
注意
- 対象は、25歳以上で、心臓に由来する胸痛が疑われる患者。次の患者は除かれた: 胸痛以外に入院を必要とする状態がある、透析を必要とする腎不全、心筋挫傷が疑われる胸部外傷、妊婦、英語を話せない、囚人、救急外来を受診する前に 24 時間以上胸痛が続いていた
- アウトカムは、30日以内の全死亡・心筋梗塞・PCI(経皮的冠動脈形成術)または CABG(冠動脈バイパス術)が行われたか。ここに出す割合は、このスコアを作った研究の患者群の点数ごとの値
- 元の TIMI リスクスコアは7項目を1点ずつ数え(0〜7点)、心筋バイオマーカーの上昇か心電図の ST 変化のどちらか1つだけでは、低リスクに分類されてしまう欠点があった。その2項目の片方または両方に当てはまるときを 5点、ほかの5項目を1点ずつとして、0〜10点にしたのがこのスコア。なお、不安定狭心症・非ST上昇型心筋梗塞用の元の TIMI リスクスコアは、14日以内の事象を見る
- このスコアを作った研究では、元の TIMI リスクスコアと modified TIMI リスクスコアの曲線下面積は、それぞれ 0.77(95%信頼区間 0.73〜0.80)と 0.87(0.85〜0.90)で、modified のほうが有意に高かった(p<0.001)
- このスコアを作った研究での区切りごとの成績は、0点を超える: 感度 99%・特異度 9%、1点を超える: 98%・34%、2点を超える: 96%・51%、3点を超える: 93%・64%、4点を超える: 91%・75%、5点を超える: 85%・78%
- 胸痛で救急部を受診した 1,017人の前向き研究(外部での検証)では、曲線下面積は、元の TIMI リスクスコアが 0.79(0.75〜0.83)、modified TIMI リスクスコアが 0.83(0.79〜0.87)だった。この研究は、安全に方針を決めるには感度・特異度ともに不十分とした。別の多施設の前向き観察研究でも、曲線下面積は元の TIMI が 0.71(0.67〜0.74)、modified が 0.80(0.76〜0.83)で、modified のほうが有意に高かった
- modified TIMI リスクスコアでも、救急外来から帰宅させる判断に単独で使うのは十分に安全とは言えない。単独で急性冠症候群を安全に除外することはできない
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。