重症筋無力症の診断基準
症状・自己抗体・生理学的所見・鑑別診断を診断基準に当てはめてカテゴリー A・B を判定する、指定難病 11 の診断基準
あと 7 項目
基準
- 症状の1項目以上(易疲労性と日内変動を伴う)
- 検査所見(AChR 抗体か MuSK 抗体のどちらかが陽性)
- 生理学的所見(低頻度反復刺激誘発筋電図・エドロフォニウム試験・単線維筋電図のどれか1つ以上)
- 鑑別診断の疾患を鑑別できる
注意
- 診断のカテゴリーは A と B で、診断基準は A、B を対象とする(診断基準の「A、B を対象とする」)。B は、検査所見(自己抗体)を満たさないことが前提条件
- この画面は、厚生労働省の指定難病 11 の診断基準による。日本神経学会の診療ガイドライン 2022 の「重症筋無力症診断基準 2022」(表2)は別の版で、診療ガイドライン自身が「現時点では厚生労働省の診断基準との齟齬が存在している」と書く。違いは、(1) 神経筋接合部障害の項目が、ガイドラインは眼瞼の易疲労性試験・アイスパック試験・エドロホニウム(テンシロン)試験・反復刺激試験・単線維筋電図のジッターの増大の5つで、この画面(厚労省)は低頻度反復刺激誘発筋電図・エドロフォニウム試験・単線維筋電図の3つ、(2) ガイドラインは「血漿浄化療法によって改善を示した病歴がある」を支持的診断所見とし、症状+それ+血漿浄化療法が有効な他の疾患の除外で Probable と判定する(この画面にはこの区分が無い)、(3) ガイドラインの Definite は「A の1つ以上と B のいずれか」か「A の1つ以上と C のいずれかで、他の疾患が鑑別できる」の2通り
- 軽症例や眼筋型では、AChR 抗体・MuSK 抗体がどちらも陰性のこともある(概要)。LRP4 抗体は、概要が、他にも陽性になる疾患があり意義は検討を要するとし、診断基準の自己抗体には入っていない
- 診断に使う症状や検査所見は、診断基準に特段の規定がなければ、いずれの時期のものでもよい。ただし、病気の経過を示すもので、確認できるものに限る(留意事項 1)
- 症状の項目は、診断基準が「易疲労性と日内変動を伴うこと」と書く。ガイドラインの表は同じ項目の補足を「易疲労性や日内変動を呈する」と書く。この画面は診断基準の書き方に従った
- 重症度は別の基準(MGFA 分類。Class I 以上が指定難病の対象)。この画面は診断の基準だけを扱う
出典
- 厚生労働省. 指定難病 11 重症筋無力症(概要、診断基準等). 情報提供元: 「神経免疫疾患のエビデンスによる診断基準・重症度分類・ガイドラインの妥当性と患者 QOL の検証研究班」.(<診断基準> 1〜5、概要 2・3、要件の判定に必要な事項 5、留意事項(p.2-5)) https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001173447.pdf[ガイドライン]
上記の資料をもとに、当ツールが編集・加工して作成しました(国・作成元が作成したものではありません)
- 日本神経学会 監修, 「重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン」作成委員会 編. 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン 2022. 2022.(序(齟齬の記述)、CQ 3-1「表1 重症筋無力症診断基準 2013」「表2 重症筋無力症診断基準 2022」(ガイドライン p.21、PDF p.35)と手技の解説) https://neurology-jp.org/guidelinem/pdf/mg_2022.pdf[ガイドライン]
確認日: 2026-10-16
免責
この計算は医療者の判断を補助するためのものです。結果は参考情報であり、診断・治療の判断は担当の医療者が行ってください。入力した値は端末の外に送りません。